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author:海水晶, category:ピンポイントレッスン, 23:59
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せんせーとわたしの剣闘検討(1)
やはり来たか!
「ははー。せんせーが来たのですよー」
事前に心の準備はできていたけどね……。ぼくは決めたよ。第2回KCカップに持っていくデッキは【剣闘獣】だ。まさか《剣闘獣ベストロウリィ》や《剣闘獣ムルミロ》がただのレアなんてね。絶対に《剣闘獣ラクエル》よりも強いというのに……。

「ふむー。そーですねー。剣闘獣が来るとは思わなかったのですよー」
きみは使うデッキを決めたのかな……? まあ、いい。ということで、ぼくは今回『本当に剣闘獣でいいのか?』という疑問を解消しつつ『やはり剣闘獣!』という結論に到達できたらいいなという趣旨で現れたよ。やはりGXワールドに来るのはヨハン・アンデルセンかな?
「それはわかりませんけどー、わたしは【アンティーク・ギア】を使うのですよー」
へえ……。《古代の機械巨人》目当てかな?
「そーですねー。今のデュエルリンクスでは《古代の機械巨人》がとても強いですからねー」
ふふふ……。しかしどうだ! 剣闘獣はその《古代の機械巨人》をも倒せる! 《剣闘獣ムルミロ》の効果!
「せんせー? 《剣闘獣ムルミロ》の効果を発動するためには剣闘獣が戦闘で生き残るひつよーがあるのですよー?」
ん……? ちょっと整理してみよう。ああ、そうだね。剣闘獣はほぼ共通の効果として、『自身が戦闘したバトルフェイズのエンドステップに別名剣闘獣と入れ替わる』という効果を持っている。つまり、《剣闘獣ラクエル》を召喚して相手に直接攻撃したとすれば、それを《剣闘獣ムルミロ》にも《剣闘獣ベストロウリィ》にもできるわけだ。
「そーですねー。しかし、相手モンスターがいませんからー、《剣闘獣ムルミロ》にはしませんかねー」
なら《剣闘獣ベストロウリィ》かな……? 言い換えれば、《剣闘獣ラクエル》での直接攻撃は『あとで破壊するかもしれないけど、その伏せカード使わなくていいの?』と相手に問いかけていることにもなる。これが剣闘獣の強みだね。たとえば直接攻撃ではなく守備モンスターを攻撃した場合、その守備モンスターが気に入らなければモンスター破壊のムルミロに、先に伏せカードを消したいなら魔法・罠破壊のベストロウリィに入れ替わることができる。もちろんエンドステップでの入れ替わりだから追加攻撃はできないけど、攻撃するだけでアドバンテージに繋げるというのは相手にしてみれば厄介だ。それに、効果の発動時点ではなにを出すか選ばないから、チェーン発動で伏せカードを消費するのもいただけない。とはいえ、【アンティーク・ギア】には分が悪いか……?
「ふむー。そーですねー。剣闘獣にはあまり攻撃力の高いモンスターがいませんしー、ふつーに《古代の機械騎士》で破壊できますかねー」

スキルによる《古代の機械城》発動スタートなら、攻撃力2100だね。効果を発動したラクエルでなければ対抗できない。そう……剣闘獣は『バトルすることでバトルフェイズ中に効果を使う』というのが特徴。その効果はフィールドで発動するものだから、相手モンスターとバトルする場合は決して戦闘破壊されてはいけない。だから《和睦の使者》あたりがお友達なんだけど……その《和睦の使者》がまだ実装されていないからね。《ホーリーライフバリアー》を取れというのか……?

「ふむー。手札コストがありますからー、びみょーですかねー」
《分断の壁》や《エネミーコントローラー》あたりをうまく使って『戦闘した』事実を作りつつ入れ替わろうという目論見なんだけど……《ハーフ・シャット》はあいにく回収していなくてね。攻撃時に魔法・罠を使わせないアンティーク・ギアに対抗するには《シールド・ウォリアー》のようなモンスター効果が必要になるか。そして《シールド・ウォリアー》は実装されていない、と。少しWikiを見てこよう……。ふむー。そーなのですかー。
「はっ! 真似されているのですよー!」
《ウィルスメール》……だと……? しかしまだデュエルリンクスには実装されていないようだ。パンドラか闇バクラあたりが使ってきた気がするかな……。じゃあ、仮にぼくの作る【剣闘獣】ときみの【アンティーク・ギア】がデュエルしたとしよう。きみにとって厄介な展開はなにかな。
「そーですねー。手札にモンスターが来ないことでしょーかー」
それはどんなデッキ相手でも……ああ、そうか。【剣闘獣】なら初手にベストロウリィ以外の剣闘獣があればベストロウリィに変換できるからね。いや、例外もいるけど……。しかし、こうなると《ハーフ・シャット》を持っていないことが痛いな。あれさえあれば相手の《古代の機械巨人》を殴りつつムルミロ後輩に任せることもできるのに。
「ふむー。しかしですねー、【アンティーク・ギア】は自分が罠を使うことができますからー、《分断の壁》や《猪突猛進》で剣闘獣を破壊できるのですよー?」
【アンティーク・ギア】がどれだけ勢力を伸ばすかにもよるか……。仮に一番人気のデッキにまで上り詰めれば、相手の攻撃に対してしか使えないカードは上位ではほぼ使われなくなる。つまり、それらを弱点とする剣闘獣の割り込む余地はある。……とはいえ、真っ向勝負で【アンティーク・ギア】に勝てる要素が特にないのなら、勝つために【剣闘獣】を選ぶというのは違うかな。
「ふむー。そーですねー。剣闘獣の効果は強いですからー、毎ターン入れ替わり効果を使われると大変ですかねー」
ふむふむ。きみの意見を参考にしよう。じゃあ、その入れ替わり効果を使われないためにきみにはどんな手が打てるかな。
「そーですねー。ふつーにアンティーク・ギアで攻撃するのですよー」
ああ……うん。となると……《クリボール》で守備表示にして返しの一撃に繋げる? いや、しかしそこを除去されては意味がない。やはり《ハーフ・シャット》3積みなのか……? 《剣闘獣ガイザレス》……こんな時きみがいてくれたら……。

「《剣闘獣ガイザレス》は駄目なのですよー! 強すぎるのですよー!」
うん、まあそうだね。それは分かる。となると、基本的に【剣闘獣】は【アンティーク・ギア】に対して分が悪く、それでも勝ちたいなら《システム・ダウン》を3枚入れればいいじゃない、ということになるのかな。
「ごーいんですねー」
ようやくアスリンのレベルが38になったんだけど、どうも【サイバー・エンジェル】を新レギュレーション下で組もうとすると《センジュ・ゴッド》や《ソニックバード》の複数積みが推奨されるようだからね。無課金主義のぼくには実行できそうもない。となると、イベントで回収したカードだけで高い完成度を目指せそうな【アンティーク・ギア】に手を伸ばすのも……いや、しかし2枚目の《古代の機械巨人》までのレベル上げはさすがに無理だね。もうレベル上げ作業は勘弁してもらいたいよ。
「ふむー。【剣闘獣】を使うという話ではなかったのでしょーかー?」
ガイザレスをよこせとは言わない。ガイザレスを……いや、環境が【剣闘獣】一色になってしまうから、まだまだ先でいいよ。となれば今度のパックから使えそうなカードをチョイスするしかないな……。仮に《バーサーク・デッド・ドラゴン》が攻撃力3500で襲ってきたら、《古代の機械巨人》もひとたまりもないね。
「伏せカードで倒せますかねー」
くっ……。となればなんだろう。いや、《竜姫神サフィラ》を3枚獲得できれば【サイバー・エンジェル】でも戦える……? 9期らしい9期のカードを実装して大丈夫なのか、明らかに【サイバー・エンジェル】に取り入れろというメッセージ付きでの実装は安全なのか、という疑問があるけど……ぼくが使う分には問題ないかな。しかしそうなると、剣闘獣の話として始めたこの話はどこへ向かえばいいんだろう?
「ふむー。《無の煉獄》が出ますからー、【フルバーン】を使ってもいーのではー?」
ああ……いわゆる【スタンバイバーン】だね。しかしどうだろう。《無の煉獄》3枚、《八汰烏の骸》3枚、《強欲な瓶》3枚で9枚として、あと11枚をバーンカードにすればいいのかな? うまく回るか心配だけど……。
「《革命》が1枚でしょー? 《盗人ゴブリン》と《ファイヤー・ボール》が3枚入りましてー、残り4枚なのですよー」
さすがにモンスターもちょくちょく入れるとして……一応形になりそうではあるね。《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》を警戒するなら相手ターンを《クリボール》や《タスケルトン》で流す必要もありそうかな。しかし1枚につき500ダメージなら8枚のバーンカードが必要になる。戦えそうだけど、その前に殺されそうでもある。難しいな……。
「【剣闘獣】を使うのでしたらー、【剣闘獣】で戦ってもいーのではー?」
そこに話を戻すかな……? まあ、改めて新パック『ギャラティック・オリジン』の内容に目を通すと……ライフを悲しみに叩き落としつつ、《コズミック・サイクロン》で伏せ除去を行うというのもアリかな。あらかじめ相手モンスターを守備表示にして《封魔の矢》で戦闘への介入を防ぐというのもいい。しかし、《サイクロン》より先に《コズミック・サイクロン》を実装するというあたり、デュエルリンクスのスタッフは素晴らしい着眼点を持っているね。9期以前の環境ならほぼ《サイクロン》のほうが上だからね……。

「1000ポイントのコストも重いですかねー。墓地発動のカードも少ないですしー、あまり使いたくはありませんかねー」
とはいえ、盤面の有利不利に関わることである以上、ライフコストもやむなしと言えなくもない。まあ、相手が【スタンバイバーン】だった場合は自殺行為になってしまうけどね。このあたり、完全に【スタンバイバーン】を排除するつもりはないということかな? 地雷デッキくらいの位置には残そうという……。《コズミック・サイクロン》入りの【剣闘獣】……これならきみにとっては脅威かな?
「ふむー。そーですねー。《古代の機械城》が除去されますとー、びみょーに困りますかねー」
ああ……そうか。《古代の機械城》でのリリース確保を前提に《古代の機械巨人》という重いモンスターを入れているはずだからね。となると……ペガサスで『マインドスキャン』を発動して、伏せカードを《コズミック・サイクロン》と《封魔の矢》で封殺、そして剣闘獣で……いや、いやいや。攻撃力の敵わない相手だった場合はどうすればいいんだろう。
「《突進》ですかねー?」
……なんだか、随分と懐かしいゲームになりそうだね。盤面でカードをぶつけ合って1枚減らす1枚減らされるの繰り返し……。シンクロ実装以前の環境としては確かにふさわしいかもしれないけどね。
「そーいえば、【レッドアイズ】は使わないのでしょーかー?」
ああ……どちらかといえば【真紅眼の不死竜】という感じだけどね。使えなくはないけど、伏せカードで威圧してくる《古代の機械巨人》に苦戦することが多くてね。《レッドアイズ・スピリッツ》を失った枠に《酸の嵐》でも入れようか……。
「ふつーに効きますかねー」
まあ、《真紅眼の不死竜》を供給できなければスキル『粉砕!』も使えないし、高攻撃力や除去効果のモンスターが増えてきたこの頃、そろそろ時代の幕引きになるんじゃないかな。【トゥーン】ほどではないにしても。
「そーですねー。《コズミック・サイクロン》が出ますからー、しばらくは使わないのですよー」
なんと薄情な。まあ、ぼくもきみのことは言えないけど……。初手4枚のデュエルで、剣闘獣と戦闘で生き残るためのカードと伏せカード対策のカードを用意しつつスキル『バランス』はエラッタされる。これもこれでうまくいかないかもしれない。では逆に考えてみよう。相手が《ハーフ・シャット》入りの【剣闘獣】を持ち出してきた場合、どうすれば倒せるかな?

「ふむー。そーですねー。魔法か罠で戦闘を防ぐしかありませんかねー。《猪突猛進》を使いますかねー?」
それは無理だね。《ハーフ・シャット》はダメージステップで発動できるんだから……。
「ほほー。そーなりますとー、カウンタートラップしかありませんかねー」
ということは、高確率で《ハーフ・シャット》+剣闘獣のコンボは成立することになる。となれば……剣闘獣自体を除去する? 効果破壊に耐性を持たせる《攻撃の無敵化》は、バトルフェイズにしか発動できない。
「ふむー。《底なし落とし穴》ですかねー?」
どうかな……。そのターンは防げるにしても、剣闘獣の疑似コンタクト融合は裏側のカードも素材にできる。いや、今は《剣闘獣ヘラクレイノス》以外に警戒すべきモンスターもいないか。なるほど……《底なし落とし穴》はなかなか良いね。ただしいつかは《剣闘獣ヘラクレイノス》になってしまうよ。
「召喚を無効にすればいーのですよー!」
そういうことをさせないために《王者の看破》が規制されたわけか……。たしかになんでもかんでも『無効にすればいい』ではカードの性質を無視しているも同然だからね。しかしこのまま行くと、ぼくには構築不能な《ハーフ・シャット》入り【剣闘獣】が好成績を収め、《ハーフ・シャット》のない【剣闘獣】は巻き添えで対策されかねない。《ハーフ・シャット》以外の優れたなにかはないかな……。
「《底なし流砂》はどーですかねー? 相手のモンスターのほーが攻撃力が高ければ倒せるのですよー」

使い切り除去としては悪くない……けど、相手のエンドフェイズというのが厳しいね。バトルは行わせてしまうんだから、バトルに対策できるなにかのほうがいい。【剣闘獣】以外でなら採用を考えられるかな……。それこそ【真紅眼の不死竜】に仕込んでみるのもいい。『粉砕!』の使える自分ターンでなければ相手に攻撃力負けしていることが多いからね。
「ほほー。なるほどー」
もはや見向きもされなくなったはずのカードに使い道を見出す……。本来こういった要素を楽しんでいたはずなのに、いつの間にか勝てるか勝てないかばかり考えるようになってしまったな。しかしだね、ランク戦100勝を目指すと誰でもこうなるものなんじゃないかと思うよ。
「ふむー。わたしはほんとーは【青眼の白龍】で戦ってみたいのですけどー、《分断の壁》が強いですからねー。今は【アンティーク・ギア】を使うしかないのですよー」
まあ、攻撃力3000で機械族なんだからきみはそれでいいんじゃないかな。大体分かった……つまり《剣闘獣アウグストル》にすべてを任せればいいんだ!
「ほほー? 【剣闘獣】は使わないのではなかったのでしょーかー?」
ここで《剣闘獣アウグストル》さんを見てみよう! なんとレベル8! 手札に来たら《休息する剣闘獣》でデッキに戻そう! そして剣闘獣効果で特殊召喚されると、手札の剣闘獣を守備表示で特殊召喚できるぞ! しかしこれはエンドフェイズにデッキに戻るから気を付けよう!

「ふむー。いちおー2体のモンスターは揃いますかねー」
ああ! しかしスピードルールにはメインフェイズ2が存在しないため、この効果で手札からモンスターを出したバトルフェイズのエンドステップからエンドフェイズまでは一直線だ! つまりマスターデュエルならできる『メイン2で素材化』ができない!
「……はっ!? 何の意味もないのですよー!」
いや、そうでもない。剣闘獣の特殊召喚された時の効果は、『剣闘獣の効果で特殊召喚された時』に発動するのであって、デッキからでなければいけないなんて制約はないからね。つまり手札の《剣闘獣ベストロウリィ》や《剣闘獣ムルミロ》を出して相手のカードを除去できるのさ!
「ほほー」
まあ、《剣闘獣アウグストル》を出す代わりにそれらを直接出せば手札を無暗に減らさずに済むんだけどね!
「やはり使えないカードなのですよー!」
しかし攻撃力2600! 『相手によっては』『役に立つかもしれない』高ステータスだ!
「使い道があやふやなのですよー!」
しかしどうだろう。レベル8なんだから《デーモンとの駆け引き》で《バーサーク・デッド・ドラゴン》が出せるよ。
「《青眼の白龍》でいーですかねー」
だったらどうしろというんだ!
「《ハーフ・シャット》を3枚入れれば強くなるのでしょー? 課金すればいーのですよー」
だからぼくは無課金で戦うと……今さら懐かしのネオ・インパクトなんて漁れるものか! どれどれ……うっ。健康を害しそうなラインナップだ……《魔導雑貨商人》以外に見て安心できるカードがなにもないだと……? ではこうしよう。ぼくは今から【剣闘獣】に《ハーフ・シャット》を入れなくてもいい理由を捏造する。きみは容赦なくぼくのプランを打ち砕いてくれたまえ。
「ほほー。わかったのですよー」
改めて話を戻そう。近日現れる新BOXの内容からして、デッキに入れる剣闘獣は《剣闘獣ラクエル》、《剣闘獣ベストロウリィ》、《剣闘獣ムルミロ》の3種が基本。いや、《剣闘獣セクトル》も強い効果をお持ちだ。この4体が基本戦力になるかな。

「ふむー。そーかもしれませんねー」
しかし剣闘獣の基本として、そもそも『剣闘獣で戦闘して生き残る』という条件を満たせなければ、彼らは使いようのない効果しか持たない効果モンスターとなる。戦闘という条件である以上、相手への直接攻撃でも条件を満たせるけど、今のところ直接攻撃をサポートしてくれるちょうどいいカードは実装されていない。
「つまり、モンスターとの戦闘で生き残るひつよーがありますねー」
そうなるね。ではいくつかのプランを考えよう。
1.そもそも剣闘獣はとても強いので相手モンスターに倒される可能性など考えなくてもいい。
反論をどうぞ。
「たしかに《剣闘獣ラクエル》は強いですけどー、ふつーに倒される強さですかねー」
そうだね。従って、なにもしなければ相手モンスターに倒されると考える必要がある。では次。
2.相手が守備モンスターを出してくる序盤に剣闘獣で攻撃を仕掛け、《剣闘獣ベストロウリィ》や《剣闘獣ムルミロ》の破壊効果で優位に立とう!
「ふむー……。ふつーに攻撃力2000いじょーのモンスターが出てくるのですけどー」
うん。すでに環境は生身の剣闘獣には生きにくいレベルにインフレしている。では次。
3.相手が強いなら自分がもっと強くなればいい! 《フォース》や《メタル化・魔法反射装甲》で剣闘獣を強化しよう!
「ふむー……。たしかに戦闘破壊はできるよーになりますけどー、相手の伏せカードが怖いですかねー」
そうだね。特に《フォース》はメインフェイズの時点で発動しなければならないから、自分が先に2枚以上のカードを出した状態で、さあ攻撃を止めてごらんと言うことになる。相手に止められれば後の反撃を防ぐにせよ受けるにせよ自分の消費が相手より多くなる。《エネミーコントローラー》がまだ幅を利かせている現状ではかなりリスキーだ。一方、《メタル化・魔法反射装甲》だけならどうかな?
「《メタル化・魔法反射装甲》はダメージステップで発動できますからねー。悪くはないと思うのですよー」
では《メタル化・魔法反射装甲》はOKと……。ようやく採用圏内のカードが現れたか……。次。
4.相手モンスターを効果で破壊! 《死者への手向け》を使って安全に直接攻撃だ!
「……? せんせー?」
うん。
「答えなければいけないのでしょーかー?」
まあ、一応ね。ぼくもこれはひどいと思っているけど、一応頼むよ。
「そーですねー。最初の手札が4枚でしょー? 手札コストのひつよーな除去カードを使っていては剣闘獣を守れなくなるのですよー」
はい、ありがとう。そう、剣闘獣の効果は一度発動すればそれで終わりというものじゃない。見事直接攻撃して《剣闘獣ベストロウリィ》で1枚破壊したところで、次に《剣闘獣ベストロウリィ》を戦闘破壊されて終わりだ。そして手札を浪費した挙句モンスターの維持もできなかったとなれば、残る手札は『剣闘獣の生存のためのカード』か『剣闘獣』、どちらかだけになりやすい。可能な限り、場に出た剣闘獣は守り続ける必要がある。では、次。
5.《ホーリーライフバリアー》を疑似《和睦の使者》として採用
「……ほほー。手札コストがありますけどー、ふむー。いーえ、やはり難しーと思うのですよー」
理由を聞こうか。
「そーですねー。そもそも【アンティーク・ギア】の攻撃には剣闘獣では対応できませんしー、先に《ホーリーライフバリアー》を使っていては効果が発動できなくなるのですよー」
倒せないと分かっている相手にわざわざ攻撃だけしてくれるはずもないからね。
「自分のバトルフェイズでしたらー、いちおー使えますかねー」
そうなるか……。手札コストがある上に《剣闘獣ダリウス》がまだ来ないから、《和睦の使者》の下位互換として使う形になるけどね。なにより《ハーフ・シャット》を使わない理由として苦しすぎる。……困ったな。これ以上のプランは、ああ、まだあったか。
6.そんなことより攻撃力1900の《剣闘獣アンダル》さんで攻め込もうぜ!

「…………」
コメントをどうぞ。
「そーですねー。いーと思うのですよー」
あ。投げたね。
「いーえ、《剣闘獣アンダル》の攻撃力は1900ですしー、《苦渋の決断》でサーチできますしー、墓地から《正統なる血統》で蘇生できますしー、《剣闘獣エセダリ》の素材になりますしー、とても強いと思うのですよー」
じゃあきみに使ってもらおうか。
「じょーだんではないのですよー! ただの攻撃力1900なんて戦えないのですよー!」
そうなるね。まあ、こんなところか……。結論としては、
7.いいから《ハーフ・シャット》3枚手に入れよう
こうなるね。
「そーなりますかねー」
じゃあぼくは【真紅眼の不死竜】に《コズミック・サイクロン》を入れたものでも使うとしよう。【磁石の戦士】でいけるかと思っていたけど、2体以上の高攻撃力モンスターを出された時に非常に巻き返しにくくてね……。これからは《コズミック・サイクロン》を活かせる地力の高いデッキの時代だよ。
「そーしますとー、【スタンバイバーン】に負けそーなのですけどー」
……。スキル『天使の微笑み』でライフを回復するのはどうかな。
「『粉砕!』が使えなくなりますかねー」
難しいものだよ……。しかし、ここのところパックの発売周期が縮まっている気がするけど、これはまた一か月に2BOX登場する流れになるのかな?
「どーですかねー。《銀龍の轟咆》が出ればいーのですけどー」
何のために《レッドアイズ・スピリッツ》を規制したと思っているんだ……。まだまだ先だよ。
「《蒼眼の銀龍》でもいーのですけどー」
ああ……シンクロも、まだまだ先だろうね。まあ、それらが出る前にヘルカイザー亮が出るだろうから、そちらのほうがきみにとってはいいんじゃないかな。
「はっ! 久々に《サイバー・ツイン・ドラゴン》を使いたいのですよー! 使いたいのですよー!」
さて……それじゃあまだ報酬も謎のKCカップ。前回同様のプレミアム券だけなら、そこまでがんばる必要もないんだけどね。また次の機会に。
「また次の機会までに《サイバー・ツイン・ドラゴン》がほしーのですよー!」
author:海水晶, category:ピンポイントレッスン, 17:36
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せんせーとわたしの(電)磁石の戦士(2)
頭の動かない時は辛い物に限る……。まだまだランク戦100勝には遠いな。これもオートで進めてくれればいいのに。
「せんせーはデュエルをしたいのでしょーかー? 見たいのでしょーかー?」
自分の作ったデッキがオートだとどんな挙動をするのか……気になることはないかな? ぼくはタッグフォースでもCPU同士の対戦を観戦するのが好きだったからね。タッグフォースに比べると、どうもデュエルリンクスのAIは賢いようだけど、なぜこんなに高性能になったんだろう《電磁石の戦士β》だよ。

「ははー。いきなりですねー」
昨日までで大体、リンクス界の【磁石の戦士】については話していたけどね。ちなみに試しに20枚でデッキを構築したところ、著しく対応力が落ちた上にワンショットキルの算段もつかないで、しかもワンショットキル以外の勝ち筋がほとんどないという『パワーボンドリミッター解除サイバーツイン! それ以外は知らん!』みたいなデッキになったよ。素直に30枚近くのデッキを組んだほうがまだ勝てる……。
「ふむー? よくわからない話ですねー」
さて、《電磁石の戦士β》はストラクチャーデッキ‐武藤遊戯‐で登場したエレクトロマグネット・ウォリアーの1体。このモンスターだけはデュエルリンクスに実装済みで、武藤遊戯のレベルアップ報酬として、現状では1枚だけ手に入るね。
「そーですねー。わたしも持っているのですよー」
なかなかレベルを上げたようだね。その効果は、1.召喚・特殊召喚時に同名以外のマグネット・ウォリアーをサーチする。タイミングは逃さない。同名をサーチできないとはいえ、デュエルリンクス始まって以来の『エアーマン効果』だからね。これが強くないはずはない。
「そーですねー。しかし、なにをサーチすればいーのですかねー?」
OCGかデュエルリンクスかにもよるけど、【磁石の戦士】はどちらにしても、1ターンで強力な布陣を整えるというよりは、手札・フィールド・墓地の状況を整えるために何ターンか使うのが基本だ。つまり、次のターン以降に手札にあってほしいカードはなにか考えればいい。
「《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》の足りないパーツでしょーかー?」
そうだね。特に《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》が手元にある場合はそれが最適解になりやすい。あとは、リンクス内での話をすると、『足りないパーツ=デッキに3枚ある』場合が多いから、1枚くらい手札に移動しても、あとで《苦渋の決断》が腐るパターンにはなりにくい。だからパーツ集めに専念するのが良いね。加えて、相手ターンでは《電磁石の戦士β》の2の効果で《磁石の戦士γ》を守備表示で出すことが多いから、《磁石の戦士α》や《磁石の戦士β》を優先するといい。
「ふむー。OCGではどーなのでしょーかー?」
ほかのエレクトロたちも視野に入れつつ、『ラスト・ギャンブル』……違った、OCGの話か。手札から捨てる算段があるなら《磁石の戦士δ》をサーチしておくのもアリだよ。いずれにせよ、《電磁石の戦士β》を出したターンはまだ待ちのターンであることが多いかな。
「ふむー。サーチ効果を持つモンスターが実装されていますからー、【磁石の戦士】は強くないということですかねー?」
まあ、《E・HERO エアーマン》がプレイヤーの手元に訪れないことを考えれば、まだ悪さはしないと考えられているからこそのサーチ持ちだろうね。しかしそこに現れたのが《ブロック・ゴーレム》だ。《カードトレーダー》には頭が下がらないよ。

「下がらないのですねー……」
《ブロック・ゴーレム》は単純明快、自分墓地に地属性以外のモンスターが存在せず、レベル4以下の岩石族が2体以上存在する場合、そのうち2体を対象に取って発動する。自分をリリースしてそれらを特殊召喚するよ。特殊召喚したモンスターはそのターンだけフィールド上で効果を発動できないから、《磁石の戦士δ》による墓地肥やしも《電磁石の戦士β》によるサーチもできない。しかしエレクトロマグネットウォリアー共通の2の効果で、相手ターンにサクリファイスエスケープすることは可能だ。
「ほほー……? これは強い効果なのではー?」
どれがかな。
「《ブロック・ゴーレム》なのですよー。1体のモンスターが2体になりますからー、リンク召喚にも使えますねー」
ああ! 加えて、フィールド以外で発動する効果は阻害しないから、《磁石の戦士δ》をリンク素材にすることで効果発動、墓地の3体を除外して《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を特殊召喚することもできるよ。
「ほほー! そーしますとー、《ミセス・レディエント》とのコンボで攻撃力4000……《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》で破壊されますかねー」
どちらかといえば、その《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》は分裂したほうが全体強化との相性が良いけど……まあ、そこまでマグネット・ウォリアーが墓地に残っているケースは難しいかな。除外されている岩石族を回収する手段も少ない。うん、次に行こう。ここからはOCGだ。まずは《マグネット・フォース》をご覧。

「……? これはデュエルリンクスで見た気がするのですよー」
その通り、OCGだ。このカードを発動したターン、元々が機械族か岩石族のモンスターはほかのモンスターの効果を受けない。裏を返せば、除去かそれに準ずるモンスター効果を警戒する場合にしか使えないカードだよ。
「ふむー。びみょーですかねー。ふつーに魔法や罠で倒されるのですよー」
ところがそうとも限らない。これを見てみたまえ! 今度こそOCGだよ。《ブロックドラゴン》!

「ほほー。またブロックのモンスターですねー」
ブロックは絶対に岩石ではないと思うんだけど、玩具族があるわけではないから仕方ない。手札・墓地から岩石3体を除外すれば手札・墓地から特殊召喚可能で、しかもその特殊召喚にターン中の制限がないというモンスターだよ。つまり将来の【岩石族】において一人征竜と化す可能性がある。
「ふむー。なぜかそーならない気がしますかねー」
岩石族はいまひとつスポットの当たらない種族だからね。強力なカードがちょくちょく存在していて、一歩間違えば禁止・制限カードを量産しかねないところまで来ていると思うんだけど……その一歩を全然間違えない。チューナーが存在しないことで有名な種族でもあるね。
「《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》も《ブロックドラゴン》も守備力のほーが高いのですねー。攻撃力が高いほーがよかったと思うのですよー」
それはむしろメリットと考えよう。攻撃力はどの道この数値だっただろう、そこに高い守備力もあるなんてラッキーと考えればいい。さて、1の効果で《ブロックドラゴン》が存在する限り、自分のモンスターはすべて戦闘以外では破壊されない。つまり『効果では破壊されない』ということだ。マジェスペクター耐性まであと一歩だね。
「ふつーに対象を取る効果で倒せるのですねー」
そこで《マグネット・リバース》が役立つというわけだよ。自身以外のモンスター効果を受けないことで、『モンスター効果を受けつけず戦闘以外で破壊されない』という準マジェスペクター耐性を1ターンだけ得ることができる。対象を取らない除外やバウンスはほぼモンスター効果に限られるから、マジェスペクター耐性と同じと言っても大声で否定はされないだろう。なかなかの耐久力だね。
「しかし、攻撃力2500ですからねー。やはり強くはありませんかねー」
ついでに2の効果で、名称ターン1で、フィールドから墓地に送られると岩石族をサーチできる。やはりどこか征竜に似ているな。《巌征竜−レドックス》も守備力3000だったね……。
「ふむー。なるほどー。特殊召喚時に3枚除外しますけどー、3枚サーチできれば再び自己再生できるのですねー」
お、良いところに気付いたね。その通り。しかもコストは手札・墓地のどちらから選んでもいいから、レベル3であるエレクトロマグネット・ウォリアーを2枚、レベル2の岩石を1枚サーチし、エレクトロを召喚、相手ターンでリリースエスケープしつつ墓地肥やしと繋げることで効果を有効活用しつつ墓地資源を確保し続けられる。場合によってはレベル8の磁石の戦士(じしゃくのせんし)1枚だけのサーチを選べるのも融通が利いて良い。1枚入れておくだけでも戦略に幅の出るカードだ。
「ふむー……。せんせー? 1つ気になったのですけどー」
ああ、《スクランブル・ユニオン》だね。まさかあんなものがカードトレーダーに並ぶとは……。いよいよ始まる……メタVSメタのメタによる戦いが!
「いーえ、そーではなくてですねー。マグネット・ウォリアーはレベル4とレベル3だけのよーなのですけどー」
なぜそんな知識をきみが……? 間違ってはいないけどね。ああ! きみの言いたいことは分かるよ。
「そーしますとー、《ブロックドラゴン》の効果はレベル8になるよーにサーチしますからー、エレクトロマグネット・ウォリアーはサーチできないのではー?」
レベル2の岩石を入れればいいじゃないか。
「そんなカードがありましたかねー?」
あるともさ。たとえば《メタモルポット》。長きに渡って制限カードのこれを手札に加えれば、一気に除外コストも稼げるね。

「ふむー。召喚権を使いますけどー、使えるのでしょーかー?」
冗談だ。本当は《怒気土器》だよ。たしかにレベル2の岩石族は少ない。けど、そもそも《ブロックドラゴン》の投入枚数だってそんなに多くはならないだろうから、《怒気土器》をいくらか混ぜておくだけである程度は機能するだろう。別にレベル4のα、β、γ、δをサーチしてもいいんだしね。

「ほほー……。びみょーな感じがするカードですねー」
そうかな……? たとえばエレクトロ……長い! 電磁石を捨てて、同じレベル3の《ブロック・ゴーレム》を特殊召喚、起動効果で2体のモンスターを蘇生すれば3体のモンスターが並ぶよ。

「ほほー? なるほどー。《ブロック・ゴーレム》は便利ですねー」
うん。まあ、間違ってはいない。けど召喚権の順番待ちが起こりやすいデッキにおいて、複数展開の役割を担う《怒気土器》は決して弱くはないはずだ。まあ、強いかと言われたらそこそこだけどね。さて、それではそんな不足しがちの召喚権を待たずに展開する方法に移ろう。これは便利だ。《同胞の絆》!

「ふつーに便利なカードですねー」
ストラクチャーデッキRへの再録でお求めやすくなったカードだ。取るに足らない2000ポイントのライフを投げ捨て、自分の下級モンスター1体と種族・属性・レベルが同じで別名のモンスター2体を特殊召喚できる。代わりにそのターンのバトルは行えず、さらにそのターンの追加特殊召喚も行えなくなる。けど先に言った通り、【磁石の戦士】はまず仕込みの数ターンから始まるデッキ。デメリットよりもメリットのほうが遥かに大きい。
「エレクトロマグネット・ウォリアーは効果モンスターですしー、そちらを出すほーがいーですかねー?」
そうだね。事前の特殊召喚は許されるから、《ブロック・ゴーレム》による蘇生が下準備にちょうどいい。残りも見ておこうか。先ほどの通り、電磁石βはサーチ効果、そして《電磁石の戦士α》と《電磁石の戦士γ》がこの通りだよ。

「ほほー? 《電磁石の戦士α》のほーは強いですねー」
うん。まあ、《電磁石の戦士γ》は《同胞の絆》で出しても嬉しいカードではないからね。αは『じしゃくのせんし』、つまり《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》か《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》のサーチができる。《磁石の戦士γ》はマグネット・ウォリアーを手札から展開できる。なぜかレベル4以下のという記述がマグネット・ウォリアー関係のカードには散見されるけど、現状で上級モンスターの登場予定もそれを匂わせるようななにかもない。まあ、『ニトロ』シンクロモンスターのようなものかな。
「ははー……。たしかに全然出ませんねー」
電磁石たちの2の効果はすべて共通。自分をリリースして『レベル4の』、つまり電磁石以外のマグネット・ウォリアーを相手ターンで特殊召喚。このため、対象を取る効果には滅法強く、非常に墓地に溜まりやすい。そして溜まったところを《ブロック・ゴーレム》で拾い上げれば、レベル3の岩石が2体、《ゴルゴニック・ガーディアン》にも繋ぎやすい。

「これは強いのですよー!」
最近は『相手ターンでも相手モンスターを除去』というモンスターが現れては禁止という流れが多いけど、これはそのギリギリのラインを突いたカードだ。相手ターンにできるのは、攻撃力を0にして効果を無効にするところまで。自分ターンでは攻撃力0のモンスターを1ターンに1度破壊する。こちらの効果が相手ターンで使えないために、強力だけど規制ラインには達していないという加減を知っているモンスターだ。ただ欠点もあって、これは闇属性モンスターだから墓地に行くと《ブロック・ゴーレム》の蘇生効果の邪魔をする。《ブロックドラゴン》の特殊召喚は地属性3体を除外だから、なかなか墓地から排除できないだろうね。
「ほほー。そーしますとー、どちらかは諦めるひつよーがありますかねー」
まあ、両方を採用してもあまり問題は起きないだろうけどね。一応《地球巨人 ガイア・プレート》という、岩石族除外が特殊召喚条件のモンスターもいるから、《ブロックドラゴン》でこれをサーチしてみるのも手だ。毎ターンの除外コストも『《ゴルゴニック・ガーディアン》を毎ターン除外できる』というメリットに変えられる。

「これも強いモンスターですねー。……せんせー? 【磁石の戦士】の話ではなくなっている気がするのですけどー」
そうは言っても、関連カードが少ないから……いくらかは【岩石族】の要素を持たなければやっていけない。まあ、それじゃあ関連カードについて触っておこうか。そろそろデュエルリンクスに戻ってスタンダードデュエリストハンターにならないといけないからね。懺悔の用意はできているか! 《マグネット・フィールド》はそこそこ堅実に強いサポートカードだね。

「ふむー。ふつーのカードですかねー」
1の効果でマグネット・ウォリアーの蘇生。デメリットは無し。2の効果で地属性・岩石族の自分モンスターと戦闘した相手モンスターを戻す。自分の側だけで見ると1ターンに1度の蘇生以上にできることはなし。しかし悪くはないという、謎の安定感を持っている。《メタバース》で発動したいほど強力なカードではないけど……相手ターンなら不意打ちにはなるかな。
「デュエルリンクスなら強そーですかねー」
強そうというか、まだまだ実装できないよ。たった1枚の《電磁石の戦士β》で何枚分稼いでしまうか……。次に罠の《マグネット・コンバージョン》。シャークトレードの被害に遭って呆然としている《磁石の戦士β》が印象的だね。

「元々こーいう顔なのですよー!」
どうかな……。左の《電磁石の戦士β》を見ると、どことなく小躍りしているようにも見える。『やった! 得した!』とね。さて、効果も実際に自分が得するものだ。自分の墓地のマグネット・ウォリアーを3枚まで手札に回収。《補充要員》と違って効果モンスターを手に入れられるのが大きい。《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》の特殊召喚にも繋げやすいけど、狙うなら《電磁石の戦士γ》を回収してその効果で電磁石を並べ、サーチしつつ《ゴルゴニック・ガーディアン》かな。
「なかなか強い動きですかねー」
そして墓地に送られたターン以降に《マグネット・コンバージョン》を除外すると、除外されているマグネット・ウォリアー1体を特殊召喚。相手ターンで1の効果、自分ターンで2の効果の流れになるかな。どちらかと言えば特殊召喚のほうが強いから、除外対象を用意できるなら《おろかな副葬》で直接墓地に送ってもいい。
「ふむー。墓地の効果のほーが弱いと思うのですけどー」
ん? そうかな……? いや、たしかに3体と1体では3体のほうが多いけどね。判定しづらいところでもある……ああ、そうか。除外のことを話してなかった。電磁石版のバルキリオン、すなわち《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》を見ておこう。この特殊召喚の際に電磁石たちは除外されるから、除外からの帰還効果は使いやすいということだよ。

「ほほー……せんせー? ふむー。わかったのですよー」
こちらはなにが起こったのか分からないな。つまりどういうことだってばよ。
「いーえ、《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》は破壊されるとエレクトロマグネット・ウォリアー3体に分離しますからー、《マグネット・コンバージョン》で除外から戻してはいけないと思ったのですよー」
ふむふむ。
「しかし1の効果で別のマグネット・ウォリアーを除外しますからー、その時のモンスターを特殊召喚すればいーとわかったのですよー」
ああ……うん。なるほど。4枚除外して3枚呼び戻すんだから、1枚は《マグネット・コンバージョン》での帰還対象にできるということだね。その通りだよ。破壊されると分離するというのは、つまりおもちゃが衝撃を与えると組み立て前に戻る感じかな。攻撃力3000だから、相打ちを狙って後続のラッシュに繋げやすいのもポイントだね。そしてその《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》と《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》がようやく本当に融合モンスターとなった姿がこちら、《超電導戦機インペリオン・マグナム》だ。端的に言うと『融合版クェーサー』。大体《シューティング・クェーサー・ドラゴン》と考えていいよ。

「ふむー。……2回攻撃はできないのですねー」
まあね。加えて、相手の効果で離れた場合しか後続を呼べない。タイミングを逃さないとはいえ、殴り負けた時になにもできないのはやや不安ではある。出す場合はまず手札融合だろうから、通常の【磁石の戦士】ではエクストラデッキでお留守番する役どころかな。
「《融合解除》とコンボできればよかったのですけどー」
相手の効果にしか対応していない以上は仕方ないね。ただの手札融合で出せるという利便性を考えれば、これでも十分強力だろう。……デュエルリンクスに出ないかな。
「出るはずがないのですよー! 攻撃力4000は強すぎるのですよー!」
《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》さえ出なければ問題ないよ。正規の素材でしか出せないからね。
「意味のないカードですねー」
さて……大体見て回ったかな。まあ、つまりは《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》や《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を切り札に据えて、そのために下級のマグネット・ウォリアーが奔走するデッキだね。マグネット・ウォリアーを呼び戻す手段が意外と多いから粘り強く戦えるはずだ。そして切り札を蘇生・帰還する《マグネット・リバース》はやはり強力……。デュエルリンクスでも使っていくことにしよう。バトルフェイズ中にやられたはずのモンスターで即追撃なんて、ワクワクするじゃないか。

「ほほー……。ふむー。攻撃力3500ですかー。いーえ、低すぎますかねー」
これでも《青眼の白龍》を超えているんだよ?
「《青眼の白龍》は《滅びの爆裂疾風弾》がありますけどー、《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》は必殺技もありませんからねー」
《電磁剣》がOCGに出てくればいいということかな。《ゴッド・ハンド・クラッシャー》すらないのに……。
「ふむー。悪くはありませんけどー、ふむー。やはりびみょーですかねー」
きみは強そうな見た目のカードを好む傾向があるようだね。それなら《VWXYZ−ドラゴン・カタパルトキャノン》なんてどうかな。効果も強くて攻撃力も3000! そして色々合体しているよ。

「【アンティーク・ギア】に期待するのですよー」
ぼくには見える……巻き添えでメタを張られて《システム・ダウン》でマンマミーアなクロノス先生が見える。いや、主犯か……? まさか《古代の機械巨人−アルティメット・パウンド》、いや、それはない。なにを持ってくるんだろう……。
「《古代の機械巨人》ですかねー」
それは重々承知だよ。まあ、わからないことを話していても仕方ない。カンストしたダイスを減らすためにもう一度イベントに戻ろう。地味に【クリボー】も構築できそうだけど、相手を攻撃するために使えるカードが限られているな……。じゃあ、また、明日以降のいつかにでも。
「また次の機会にー」
author:海水晶, category:ピンポイントレッスン, 19:57
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せんせーとわたしの(電)磁石の戦士(1)
アローヘッド確認! 召喚条件はα、β、γのリリース! ぼくは蘇生した《磁石の戦士β》と手札の《磁石の戦士α》、《磁石の戦士γ》をリリース! 融合召喚! レベル8《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》!

「特殊召喚ですねー。ほほー。今日は【磁石の戦士】の話でしょーかー?」
察しが良くて助かるよ。デュエルリンクスで色々なデッキを試しつつ、経験値50%アップを活かしてついでに王国の記憶を何度も何度も辿っている今日この頃。まさか《ランプの魔精・ラ・ジーン》のプレミアム加工が出てくるとはね。なぜ《ユニオン・アタック》じゃないんだい……?
「ほほー? わたしはシャイン加工しか見ていませんねー」
何周もしていればいつかは辿り着くはずだよ。99週もしていれば……。
「い、いーえー。そこまではしたくありませんかねー」
さて。結局は主人公サイド視点だから、闇遊戯か城之内くんのデッキさえ用意しておけば、面倒なミッションクリアよりも周回速度を上げながらミレニアムコインは理論上無限に稼ぐことができるわけだ。無限などない! プレイヤーの生命力という限界があったのさ……。
「そこまでする気はありませんかねー」
さて。ところできみは【トゥーン】に代わるデッキを発見できたのかな? それとも《分断の壁》に抗えない非力な自分を許せないでいるのかな。
「【ホルスの黒炎竜】を試しているのですけどー、なかなか勝てませんかねー」
え? ああ、本当にやっているのか……。まあ、事故率はそこそこあるデッキだからね。ホルスとは別に伏せ除去を用意しなければ結局罠に対抗できず、しかも狙ったカードがブラフの魔法だった日には絶望だ。なぜそんなデッキを選んだんだろう……?
「せんせー? せんせーが勧めたのですよー?」
いけないな。人に言われるまま自分のプレイスタイルを決めるなんて。なにをしようときみの勝手だけど、責任を取るのはきみだよ? ということで、ぼくはぼくなりに考えた結果、今現在は【磁石の戦士】に落ち着いていてね。せっかくだからその話をしようとやってきたんだよ。
「ははー……。イベントを進めるのではないのですかー?」
さすがに無限周回プレイは怖い。プレイそのものよりも、それを実行する自分が怖くなる。だからニューロン・コードは使用しない方針で、スタンダードデュエリストを空っぽにしてからここに来たんだよ。オートデュエル機能は本当に便利だね。イベントのマス進行もデュエルも全部オートでやってくれたらいいのに……。
「それはほんとーにゲームなのでしょーかー?」
需要に応えるものを供給してこそのベストマッチだよ。では行こう。の前に、方針をはっきり決めておいたほうがいいかな。まず最初に、デュエルリンクス世界での【磁石の戦士】の話をするのか、OCGでの話をするのか。
「そーですねー。どちらでもいーですかねー」
……変形合体というフレーズに感じ入るものは?
「何の話でしょーかー?」
ないみたいだね。じゃあまず、リンクス世界での構築から話して、そこからOCGに広げるプランで行こう。まず、この《磁石の戦士α》が現在のデュエルリンクス内最強モンスターだ。これを召喚できるかできないかがデュエルの勝敗をそのまま決めると言って過言ではない。

「過言すぎるのですよー! 《磁石の戦士α》なんて、ふつーに倒せるのですよー」
反論の余地もないほど見事な切り返しだ。その通り。最初期ならいざ知らず、リリース一周年間近の今となっては、攻撃力1400はおろか守備力1700も戦闘に耐えうるステータスとは言い難い。なかなか使用率の下がらない《エレクトロ軍曹》の攻撃力1600に耐えるんだから、捨てたものでもないけどね。
「ふむー。しかし、磁石の戦士の中でも一番弱いモンスターですからねー。強いモンスターではないのですよー」
では続いて2枚見てみよう。磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)で最強の攻撃力を誇る《磁石の戦士β》、そして守備力が高めの《磁石の戦士γ》だ。ちなみに《磁石の戦士α》と《磁石の戦士γ》のステータスを見比べてみると、αがγより攻守ともに100ポイント低いことが分かる。しかし原作・アニメでの活躍率はαのほうが上だから気を落とすことはないよ。

「どれも強いモンスターではありませんねー」
βはリンクス世界ではまだギリギリ通用するかな。アタッカーというより、守備モンスターや効果重視の下級モンスターを蹴散らす役だね。たった4000のライフポイントを削るのにもそこそこ使える。さて……それら三体を束ねたモンスターが《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》。時期が時期ならビーストアイズ方式の融合モンスターとなっていただろうけど、当時のカードデザインを考えるなら分離機能を組み込んだだけでも再現度は高いと言うべきかな。

「ふむー。そーいえば、《融合》を使わずに融合していましたかねー」
あれが完全に再現されたのが《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》の出た9期だというのが驚きだ。さすが原作……一戦ごとに違うことをしている。しかしOCGも負けてはいない。《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》には自発的に分離することで『手札から三体リリースして特殊召喚→分離して三体特殊召喚→神が呼べる!』というメリットがある。手札が足りない? 『ラスト・ギャンブル』で6の目を出せばいいじゃないか……。
「ふむー……。せんせー?」
なにかな。
「《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》の攻撃力は高いですけどー、1つ気になることがあるのですよー」
ぼくの知りうる範囲でなら、答えたり答えなかったりしよう。
「答えてほしーですかねー。攻撃力3500の《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を出すでしょー? 攻撃するでしょー? 《猪突猛進》や《銀幕の鏡壁》や《分断の壁》で返り討ちに遭うと思うのですよー」
《分断の壁》で返り討ちに遭うケースはとりあえずスルーしておくとして……。つまり?
「20枚デッキでは《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》がひじょーに出しやすいですけどー、出しても勝てないと思うのですよー。せんせーはKCカップ用のデッキを探していたのではないのでしょーかー?」
ああ! 前回話した【ネオスビート】について軽く話しておくと、デッキ全体が『流れる』感じを作れない上、《E・HERO ネオス》そのものは必ずしも強くないということで、現状ではスルーしている。ただ、ぼくにはKCカップに向けて、3つ気になっていることがあってね。
「VRAINSの真似ですねー」
Playmaker様の真似……いや、ミーがプレイメーカーね! HAHA! さて、
1.第1回KCカップでは、開催翌日に新メインBOXが登場した。
つまり、現状でのトップデッキ争いは実際のイベントにおいて過去の情報にしかならない可能性がある。
「そーでしたかねー?」
開催が2月27日、新BOXヴァルキリーズ・レイジが登場したのが28日だ。ぼくはこういった記録をつけるタチでね……。よって、『次のパックでなにが出るか?』が分からない限り、事前の研究は実際の大会とは異なる場合があります。そして
2.クロノス先生登場により、《分断の壁》が効かない『アンティーク・ギア』が実装される。
これはもう99.99%確実と言ってもいいだろう。実装しなければ不満の嵐が巻き起こるだろうからね。
「ふむー。そーですねー。それは出るでしょーねー」
《猪突猛進》や《銀幕の鏡壁》といったフリーチェーンも牽制に使い捨てるかなにもしないかの二択を迫られ……この図がなにを示すのか? ここで一度考えてみよう。今のデュエルリンクスに足りないものは?
「新マスタールールですかねー」
まあ、それはおそらくVRAINS実装まで待つ……としたら長いな。早くてもシンクロ実装までは待つだろうね。しかしそれよりも、だ。ゴースト骨塚が《リビングデッドの呼び声》を落とさなかったことから推察できるのは……。『誰もが欲しくなる汎用カードをイベント限定にはしない』ということだ。《リビングデッドの呼び声》は現在のOCGでも一考に値する汎用強力カードだからね。ということは、つまり。今後エスパー絽場が登場した時も、彼は《人造人間−サイコ・ショッカー》を落とさないかもしれない。それはパックの収録カードになるのかもしれない……。
「それはないと思うのですよー。レジェンドデュエリストのエースカードは報酬に設定されるはずなのですよー」
……《ゲート・ガーディアン》という例外をぼくは知っているけど、まあ置いておこう。一理あるね。しかしほかにも気になっていることがある。
3.GXには強力な機械使いが多い。
これはよく分かるはずだ。まだタイムシフト視聴が全然進んでいないんだけど、アニメ序盤だけで、丸藤兄弟とクロノス教諭という三人の機械族使いかつ出番の多いキャラクターがいる。すでにあるもので言えば、万城目くんもVWXYZを使っていたことからトンデモサポートが来月OCGに登場するようだね。つまり、今後強力な機械族モンスターはどうしても出さざるを得なくなる。いつまでもエスパー絽場を欠番にするわけにもいかないだろうからね。
「ふむー。つまり、どーいうことですかねー?」
サーヴァント・オブ・キングスに収録された機械族メタの《システム・ダウン》。これが意味するのは『クロノス教諭を誰でも狩れる!』ではなく、『今後強力な機械族が増えますよ』ということなのではないか……? それがまさにKCカップ開催直後のBOXで起きることなのではないか? そうぼくは考えたわけだ。

「ふむー? しかし、《サイバー・ドラゴン》や《人造人間−サイコ・ショッカー》はレジェンドデュエリストのエースモンスターなのですよー? パックには入らないはずなのですよー」
なるほど……。ん? ということは、《システム・ダウン》でメタを張るべきはクロノス先生と《トゥーン・リボルバー・ドラゴン》くらいしかないということに……?
「《エレクトロ軍曹》も機械族でしたかねー」
ああ……《7カード》で強化されていたから間違いない。え……? 登場前に《システム・ダウン》が実装されるなんて、クロノス先生はなにを持ち込むつもりなんだ……?
「……ほほー! 思いついたのですよー! ガジェットも機械族モンスターなのですよー!」
あ! 相棒こと表遊戯が持ってきていない! まさか……そんなものを持ち出したら向こう一年は『遊戯王ガジェットリンクス』になってしまうよ!
「そーですかねー? ハーフデッキではサーチ先が手札に来てしまうのではー?」
いや、そうとも言えない。ここで磁石の戦士の話に戻ろうか。遊戯王世界では、いやトレーディングカードゲームの世界ではほぼ一貫して、『デッキの枚数は少なく作るべき』というセオリーがある。ものによっては最初から指定された枚数でしかデッキを組めなかったりもするけど、このあたりの理屈はもう知っているね?
「とーぜんですねー。デッキに色々なカードを入れましてもー、手札が増えるわけではありませんからねー。ほしーカードや強いカードを使うためにはデッキを減らすのが一番なのですよー」
この点については、GXワールドに登場したストイックなアカデミア生徒が端的かつ的確に表現している。
『ドローは運じゃない。投入枚数による確率操作よ。』
おそらくこれ以上に分かりやすく表現することは不可能だろう。欲しいカードやそれを手に入れるカードを増やせば増やすほど思い通りの動きができ、一方で複数枚必要ないカードを複数枚投入することは手札事故を招きかねない。しかし……これはイコールで『デッキを減らすことが正解』というわけではない。その顕著な例がガジェットデッキだね。
「なるほどー。デッキを増やすのですねー」
その通り。投入枚数による確率操作ということは、『デッキにこのカードを何枚も入れなければならない。しかし一度に何枚も手札に来てほしくはない』という場合にすべき枚数調整は『増やすこと』。デッキを太らせることで、その中からキーカードが来る可能性をあえて下げる。ガジェットはその効果の性質上、『デッキにガジェットが残っていなければならない』複数積み推奨の面と、『手札に複数持っていても使いようがない』複数積み非推奨の矛盾した面を併せ持つ。そのため『複数積みしても手札に複数来ない』構築を求めた結果、デッキ枚数を増やすという解答が生み出されたわけだ。それと同じことを、デュエルリンクスでもある程度は行える。OCGのスピードルールと違って、リンクス世界のスピードルールはデッキ枚数20枚から30枚で構築するもの。つまり、上限ギリギリの30枚でデッキを組めば、3枚積みは厳しいにしても、各ガジェット2枚積みくらいでならデッキが適度に回る可能性はある。……いや、初期手札4枚なんだから、もう少し増やしてもいいかな……? 確率の話だから、詳しくは算数の時間になるね。

「ふむー。そーいえば、《禁じられた聖杯》も実装されていましたねー。あれはガジェットへのメタカードだったはずなのですよー」
……いや、いや、いや。そんなはずは……。【ガジェット】と言えば【テラナイト】が出るまで長きに渡って活躍し続けたデッキ。……だったかな? 色々環境が荒れて姿を消していたような……。しかし、『召喚した時点でアドバンテージ獲得』という超高性能のあのカード群が仮に出たら、第2回KCカップは『ガジェットVSそれ以外』の構図になってしまう。うん、もっともっと後じゃないかな……。
「そーですねー。……ふむー? 何の話でしたかねー?」
ああ……。そうそう、磁石の戦士たちの話だ。それじゃあこれを見てほしい。《苦渋の決断》だよ。

「最近実装されましたねー。とても強力なカードなのですよー」
その通り。現在のデュエルリンクスにおいて、【磁石の戦士】で戦うなら方針は2つ。《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》で戦うか、下級モンスターで戦うかだ。どちらを選ぶにしても、手札と墓地に磁石の戦士を用意できるこのカードは有効な1枚になる。
「なるほどー。《正統なる血統》を使うのですねー?」
下級モンスターのみでデッキを回す気ならね。そうでないならいらないかな。《思い出のブランコ》があれば一考に値するけど……。さて、しかしこの《苦渋の決断》、同名カード2枚がデッキに残っていなければ、墓地と手札に送ることなどできるはずもない。つまり、無条件に投入できるカードではないんだ。
「ほほー。そーいえば、磁石の戦士はあまり強くありませんでしたねー」
磁石の戦士と言うと『マグネット・ウォリアー』なのか『じしゃくのせんし』なのか区別がつかなくなるけどね。下級モンスターの話なら、たしかに手札に加えたところで強くない。しかし、次にこれをご覧。ストラクチャーデッキ‐武藤遊戯‐に合わせて登場したマグネット・ウォリアー、《磁石の戦士δ》だよ。

「カードトレーダーに並んでいるカードですねー」
とりあえずの一応で3枚揃えておいたものの、これが役に立つ。まず、第1の効果で召喚・特殊召喚時にマグネット・ウォリアーをデッキから墓地へ送れる。タイミングは逃さない。
「ふむー。ふむー? せんせー? 墓地へ送りましてもー、《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》でなければそのカードを使えないのではー?」
いやいや。2の効果を見てほしい。2の効果は1の効果と同一ターンでも使える。《磁石の戦士δ》が墓地へ送られた場合、《磁石の戦士δ》以外のマグネット・ウォリアー3枚を墓地から除外し、《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を特殊召喚できる。つまり、1の効果で墓地を肥やすことにはきちんと意味があるんだよ。
「ははー。そーいえば、《魔導雑貨商人》で発動されたことがあるのですよー」
さらに、だ。つまり《磁石の戦士δ》1号を召喚した時、すでに墓地に除外コストが揃っていれば、《磁石の戦士δ》2号をデッキから墓地へ送り、《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》が出せるわけだ。1の効果を1号が、2の効果を2号が発動する形だよ。
「ほほー? ……なるほどー。《磁石の戦士δ》もレベル4以下のマグネット・ウォリアーですねー」
ということで、現状のリンクス世界では、主に《磁石の戦士δ》で除外するために墓地資源を使うことになる。と考えると、《苦渋の決断》は使えるなら使ったほうがいいということになる。単純に墓地が1枚増えるからね。
「なるほどー。相性が良いのですねー」
しかしだ。一方で、《苦渋の決断》には非常に腐りやすい側面がある。そもそも投入枚数を考えてみよう。単純化すればこうだね。α、β、γ、δ、それぞれ3枚。3×4=12。+《電磁石の戦士β》1枚。そこに《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を1枚か2枚。2枚として、これでデッキ15枚。さらに《苦渋の決断》3枚で18枚。あと2枚しか枠がないよ。
「ほほー。そーしますとー、ふむー。《ハーピィの羽根帚》はありませんからー、《心鎮壷》がいーですかねー?」
なかなか良いカードを思いつくね。素直に参考にさせてもらおう。まあ、きみも考えた通り、これだけモンスターの数を増やしていながら伏せカードに対応できないというのは無策の特攻に等しい。つまり自殺だ。そこでぼくは……待てよ? 本当に参考にしようかな……。
「どーしたのでしょーかー?」
ああ……。いや、実はね、ぼくはデッキ枚数を増やすプランを選んでいたんだ。《苦渋の決断》の発動前にマグネット・ウォリアーがデッキから減らないよう、デッキの中に眠ってくれるよう……。しかし《苦渋の決断》のサーチ手段がないことを考えると、それは素人考えというものだったかもしれない。一応、色々なパターンを考えてみようか。《魔導雑貨商人》も考える余地のあるカードだ。欠点は、相手のバトルフェイズに《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を出すのなら、それは『殺してください』と言っているも同然だということくらいかな。

「《太陽の書》を使えばいーのでしょーかー?」
《太陽の書》そのものに他の用途が見当たらないからやめたほうがいいかな……。《クリボール》や《タスケルトン》で攻撃を防ぐほうがよさそうだ。ほかに……《凡骨の意地》を入れる手もあるね。
「ほほー! それはいーですねー。追加ドローで《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》が出しやすくなるのですよー!」
しかしこれも却下してみる。少なくともぼくが使うプランとしてはナシだ。理由は簡単、《苦渋の決断》はデッキから通常モンスターを減らす上、《凡骨の意地》よりも使いたいカードだからだ。ラストドローで来て嬉しい場面がありえないというのも一因だね。
「ふむー……。せんせー? せんせーの【磁石の戦士】がどーいうデッキなのか、よくわからないのですよー。《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を出すのですかねー?」
そうだね。じゃあ自分がどうするかだけで考えてみようか。もちろん《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》は出す。戦術はこうだ。極めて単純。
1.序盤はマグネット・ウォリアーを展開する。が、相手が手札事故を起こした場合以外、壁にしかならない。よって極力守備表示。
「そーなりますかねー」
2.《苦渋の決断》や使い捨て壁表示で墓地に複数のマグネット・ウォリアーが溜まれば動き出す。《磁石の戦士δ》の効果で《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を出したり、《ブロック・ゴーレム》で2体のマグネット・ウォリアーを蘇生、壁にする。

「壁以外に使い道はないのですかねー?」
3.自分のターンが3回来ればセルゲイのターンは終了。実行すべきタイミングを見てスキル『ラスト・ギャンブル』発動。手札2枚を捨ててライフを100になるまで支払い、サイコロで出た目だけドローしてありがとうございました。
「せんせー? 決着の方法がわからないのですよー?」
ドローしすぎてデッキ切れになるのは避けたいけど、これがぼくに思いつく限りの良策。デッキ枚数を20枚にしてみるのもアリかな……。腐った《苦渋の決断》はスキルのコストになるし、腐っているということは墓地や手札に必要なマグネット・ウォリアーは揃っているだろうからね。
「どーやって勝ったのですかねー?」
ガジェットの場合とは理屈が違う……。色々試してみるとしよう。ああ、ちなみに、順当にデッキを組めばというさっきの話では、ほぼモンスターだけで18枚になったね? 残りの枠を埋める候補になるのがこれ、《マグネット・リバース》だ。使ってもいいし、使わなくてもいい。

「ほほー? …………。蘇生制限を満たすひつよーがありますねー」
そう。初心者への罠であり参考書とも言えるかな。特殊召喚モンスターは極めて例外的な例外を除き、本来の手順で特殊召喚した後でなければ、墓地・除外からの特殊召喚はできない。いわゆる『捨て蘇生』はできないということだね。このため、《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を蘇生するのなら、α、β、γをリリースして出した後でなければならない。
「速攻魔法ですからー、バトル中に《猪突猛進》を発動されても復活できますねー」
《猪突猛進》を受けていないモンスターが、できれば相手フィールドに存在してほしい場面だね。ちなみに言うと、もちろん《磁石の戦士δ》の効果による特殊召喚は『召喚条件を無視した特殊召喚』、つまり『本来の手順ではない』から、《マグネット・リバース》での復活には繋がらない。ただ、《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》には『自身をリリースして合体解除』という特殊能力があるから、正規の特殊召喚さえしていれば《マグネット・リバース》には繋がるよ。
「ほほー。……せんせー? 《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》が合体を解除しますとー、フィールドに3体のモンスターが並ぶのですけどー」
そこが問題だ。デュエルリンクスでは、というよりスピードルールでは、メインモンスターゾーンは三か所しかない。つまり、マスターデュエルなら可能な『バルキリオンを特殊召喚→即分離→《マグネット・リバース》でバルキリオン即復活』という流れが作れない。このため、実際よりも使い道の限られたカードということになる。ぼくの狙いはワンショットキルだから、やはり流れを止めかねないこのカードは使いづらいかな。《エネミーコントローラー》と組み合わせて、相手モンスターを除去しつつ復活という手もあるけどね……。
「どーいうことでしょーかー?」
たとえば一番弱いαをリリースして《エネミーコントローラー》で相手の一番強いモンスターを奪う、ふりをして、チェーン2で《マグネット・リバース》発動。先に《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》が蘇生する形となり、モンスターゾーンの数が足りないため、コントロールを奪われるはずだった相手モンスターはルールにより破壊されるという流れだよ。しかしまあ……ワンショットキルのために使うカードを考えれば、これは今回は不要なプランだね。思いがけずデッキ強化の余地が生まれた……。続きは明日にしようか。それじゃあまた明日。
「どーやってワンショットキルするのですかねー?」
author:海水晶, category:ピンポイントレッスン, 22:07
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せんせーとわたしのネオストーカー(2)
できた!
「子供がでしょーかー?」
リアクションに困るからやめてほしい。できたんだよ! これがぼくのデッキ! カード一覧で検索を繰り返し、新パックサーヴァント・オブ・キングスを開封し、カードトレーダーを利用した今のぼくに敵はない! ラス・オブ・ボク!
「なぜか怒っているのですよー!」
さあ、散々《E・HERO ブレイズマン》を3枚にしろ課金しろするべきだしなければ死ねと言ったきみに逆襲の弁論を行う! 《E・HERO ブレイズマン》を使わなくてもいい理由……あるんだよ、それが。
「そこまで強く言ってはいませんかねー」
正論は『認めろ』と強要するに等しい暴力の言葉だ。つまり人権侵害! しかし寛大なるぼくはきみの過ちを指摘するだけに留めておこう。昨日までの話の大筋はこうだったね? 『現在のデュエルリンクス環境で【ネオスビート】を組むなら《E・HERO ブレイズマン》3枚積みしかないのでは?』。ここで議論は中断されていたわけだ。

「せんせーが急に逃亡しただけなのですよー?」
しかし! 違う! 他にもあったんだよ……その一例がこれだ! 縦横無尽踊れ《天地開闢》! このカードでデッキの《E・HERO ネオス》を直接墓地に送るという手がね!

「ほほー。カオス・ソルジャーの関連カードですねー」
カオス・ソルジャーか暗黒騎士ガイアのモンスターを含む戦士3枚を見せ、カオス・ソルジャーでも暗黒騎士ガイアでもないものは全部墓地に送られる! ランダムに選ばれた1枚がただの戦士だった場合は全部墓地に送られる! つまり確実に《E・HERO ネオス》を墓地に送れるカードだ!
「ほほー。しかし、デッキにカオス・ソルジャーか暗黒騎士ガイアを入れるひつよーがありますねー」
ああ! そこでぼくが目を付けたのは、やはりと言うべきか《疾風の暗黒騎士ガイア》だ。デュエルリンクス内の『デュエル・ラン』イベントで一度配布されたこともあって2枚持っている。しかしこれはスキル『戦力補充』と合わせなければ事故になると思い、とりあえずの保留プランだった。

「ふむー。つまり、どーなったのでしょーかー?」
実はぼくはモクバを今日初めて入手したんだよ。『パックを10回開封する』というビンゴミッションを達成する前にジェネレーション・ネクストを開封し終えていたからね。新しいパックが出るまでお預け状態だった。そしていざ手に入れてみたら、なんとモクバのレベルアップ報酬がすごい!
「ほほー。てきとーに10パック開ければよかったのではー?」
またきみはそんなことを言う! 500ジェムを気軽に放出していては無課金ではやっていけないんだ! ストラクチャーデッキ‐伝説の戦士−すら手を出せないんだよ。毎月やってくる新パックに備えなければならないからだ! とにかく、そこでだ。《古のルール》だよ。これが手に入ると分かって、大きくプラン変更することになったんだ。

「ふむー。《E・HERO ネオス》を特殊召喚するのですかー?」
当然! いざ場に出れば死んでも死んでも復活するデッキコンセプト! 手札にネオスを抱えるだけなら3枚積みして《青竜の召喚士》も3枚積みして20枚デッキを組めばいい! 手札からの展開手段がないことを前提にした結果、《E・HERO ブレイズマン》という課金の使徒に魅力を感じることになった。だが《古のルール》があれば! 手札から《E・HERO ネオス》を特殊召喚できる! あとは死ぬまで、いや死んでも戦い続けるだけだ! 勝利を掴むまで!
「ふむー。そーですねー。そーいえば、1つ気になったのですけどー」
なにかな。
「《正統なる血統》が出ましたからー、【青眼の白龍】も強化されたはずなのですよー。【ネオスビート】で【青眼の白龍】に勝てるのでしょーかー?」
……たしかに! デッキからサーチして《コドモドラゴン》や《古のルール》で特殊召喚して死んでも復活……まるっきりぼくがやろうとしていることと同じだ! だがネオスには《摩天楼 −スカイスクレイパー−》がある! 《O−オーバーソウル》がある! そしてさらに! 《古のルール》が2枚しか手に入らないことで3枚目がほしくなったその時! Wikiさんの導きによってぼくは3枚目の《古のルール》を見つけた! 《死皇帝の陵墓》だ!

「ほほー……。ライフコストが大きいですけどー、ふつーに出せますねー」
そのライフコストがポイントさ! レベル7の《E・HERO ネオス》を出す場合、ライフを2000払わなければならない……コンボ!☆
「……はっ!? 十代のスキルが使えるのですよー!」
その通り! よく気付いたね、きみの分際で! 《E・HERO ネオス》を《死皇帝の陵墓》で出すと同時に十代のスキル『ヒーローの戦う舞台』の発動条件達成! デュエル中1度のみ、自分フィールドに《摩天楼 −スカイスクレイパー−》を発生させる! ちなみにこの時発動中の《死皇帝の陵墓》はスキル効果で手札に戻る! 《死皇帝の陵墓》を相手に利用される可能性すら潰せるというわけだ!
「ほほー……。面白いコンボですねー」
HAHAHA! soudarou! ちなみに『使い道のないカードが手札に戻る』というこの性質、あまり使う気になれない《神の摂理》との相性は良かったりする。1枚は入れてもいいのかもしれないな……。捨て蘇生の可能性も増えるしね。

「ふむー。そーなりますとー、デッキはできたのでしょーかー」
ああ! デッキがでっきたよ! 十代(レベル27)とモクバ(今日手に入れたばかり)のレベルを半月で相当上げなければいけないデメリットさえ無視すれば構築可能だ! 暫定レシピは……ちょっと待とう。できてはいるんだ。できている気がするんだ。
「できていないよーですねー」
ざっとこんな感じだ……。主役:《E・HERO ネオス》3枚。サーチ役:《青竜の召喚士》3枚。墓地送り:《E・HERO ブレイズマン》1枚。ここまでの『ネオスを用意する役』を合わせて7枚。多少心もとないけど、次だ。蘇生役:《O−オーバーソウル》2枚、《正統なる血統》3枚。合わせて5枚。手札からの展開役:《古のルール》2枚、《死皇帝の陵墓》1枚、《ヒーロー見参》1枚。合わせて4枚。ここまでで7+5+4=16枚デッキだね。あとは《分断の壁》3枚に《神の摂理》1枚に《王者の看破》1枚……《摩天楼 −スカイスクレイパー−》も1枚。その他:6枚というわけか。全部で22枚デッキだね。
「多すぎますかねー」
21枚なら《神の摂理》を排除して万事オッケーなんだけどね。戦闘能力に不安が残る以上、《分断の壁》は外せない。《王者の看破》と《神の摂理》を外すか、《摩天楼 −スカイスクレイパー−》を外すか……。まあ、安定性と出すメリットを考えると……《ヒーロー見参》と《神の摂理》をまずは外してみるか。22枚でテストするというのもアリかな……どうかな。大体形になることがわかったんじゃないかな。
「ふむー。1つ気になったのですけどー」
きみに説明して理解してもらえるかはわからないけど善処しよう。
「馬鹿にされているのですよー! いーえ、《E・HERO ネオス》を出しやすいデッキを作っているよーですけどー、少しわからないのですよー」
本当に少しかな?
「【トゥーン】と戦った時はどーするつもりなのですかねー?」
……ん? ん……ん……《分断の壁》で、弱体化……? からの、殴り返し……?
「なぜ疑問形なのですかねー」
しかし……しかし……【トゥーン】か。眼中になかったな。
「それにですねー、《E・HERO ネオス》を《正統なる血統》で蘇生しますとー、《ネフティスの鳳凰神》には破壊されてしまうのですよー」
え? ええと……ああ、永続カードだからか。そうなる前にライフを0にする!
「《エネミーコントローラー》で防がれる気がするのですよー」
……? いや、それは……たしかに。《分断の壁》が流行すると、攻撃宣言して自滅するよりも、先に除去できる【ネフティス】にある程度の支持が集まるのもありえる話……。そうか。【ネオスビート】はKCカップで使うという話だった。それじゃあ仮想敵についての考察は必須か。ええと、まず【トゥーン】だったね。
「【ネフティス】以外にはあまり倒されないのが特徴ですかねー」
《タイフーン》でもねじ込めば勝手に滅びてくれるだろう……。ただ、【サイバー・エンジェル】に対して効かないカードを入れるのはできれば避けたい。となると……どちらのデッキでもキーになる魔法カードに対応できる……《神の摂理》は入れておこうか。
「《トゥーン・キングダム》を先攻で出された時はどーするのでしょーかー?」
《分断の壁》を引けると信じるよ。
「ふむー……。勝てそーにありませんかねー」
なんだと! ならばデュエルだ! デュエルしてぼくが勝てばこれまでのすべての発言を撤回してもらおう!
「いーえ、デュエルはしないのですよー。せんせーもライバルですからねー」
切磋琢磨する間柄をライバルと呼ぶんじゃないかな。
「一方的に倒すための相手ですかねー」
それはただのサンドバッグだ。まあ、いい……ランク戦でいくらでも【トゥーン】には会えるだろう。次! ……【アンデットレッドアイズ】かな。
「『粉砕!』で攻撃力2700の攻撃を受けますからー、ふつーに《E・HERO ネオス》は倒されますねー」
いや、しかしあのデッキには立派な弱点がある。あくまでデッキの中の《真紅眼の不死竜》は3枚。蘇生手段も《レッドアイズ・スピリッツ》と《真紅眼の飛竜》しかない。つまり、倒し続ければいつかは死ぬんだよ。
「《E・HERO ネオス》も倒され続ければいつか倒されるはずなのですよー」
つまり互いの力量は互角! ……しかしよく考えると、《レッドアイズ・スピリッツ》が1枚減った程度の【アンデットレッドアイズ】を急造の【ネオスビート】が上回れるかな……? あえて勝機を挙げるなら、かのデッキの利点の1つは、しれっと立っているだけで攻撃力2000になり、やられると見れば《エネミーコントローラー》の糧と化して新たな展開に繋げるキーカード、《牛頭鬼》だ。《牛頭鬼》と《真紅眼の不死竜》が並んでいる局面を作るのが得意なデッキ。しかし《分断の壁》によって、『自然とモンスターを並べられる』というデッキは『複数体展開しなければ戦える形にならない』という弱点をさらけ出す。つまり、《分断の壁》に非常に弱いデッキと言える。

「ふむー。《分断の壁》を発動すればほとんどのデッキには有利になると思うのですよー」
だから、だね。《分断の壁》に弱いという特徴を持つデッキは、放っておいても勝手に淘汰されるんじゃないかと思うんだよ。自然と使用率が落ちるのなら、あえて対策する必要もない。必要なのは全勝じゃなくて勝率だからね。
「しかし、ほんとーに弱くなりますかねー?」
いや、あまり弱くはならないかと……。ただ、多くのデッキにメタを張られた状態になるだけだよ。しかしそれで十分だ。まあ、もし数がなかなか減らないのなら対策は必要だろうね。
「今は考えないということなのですねー」
そうしておこう。ところで、きみもKCカップに参加するなら考えたほうがいいんじゃないかな。本当に【トゥーン】で挑んでいいのか。それ以外の選択肢も持ってはいるんだろうけど、本気で検討しないと始まってから慌てることになるよ。
「【トゥーン】の弱点は《トゥーン・キングダム》を破壊されることだけですからねー。《マジック・ガードナー》は入れていますしー、相手が対策する前に倒せるのですよー」

肝心の《分断の壁》対策はしているのかな。
「……トゥーンモンスターをリリースしてトゥーンモンスターを出せばいーのですよー」
そんなに上級トゥーンは多くないはずだよ。第一、メインフェイズ2がない以上、弱体化したトゥーンはそのままサンドバッグになるはずだ。むしろ、今一番立場が怪しくなっているのが【トゥーン】なんじゃないかな……?
「い、いーえー、そんなことはない、ですかねー?」
あるよ、きっと。なんならぼくの【アンデットレッドアイズ】に《分断の壁》を3枚入れて、デュエルしてみようか? 勝率3割を下回れば作り直しを考えたほうがいい。
「い、いーえー……。し、しかしですねー……。ふむー……」
【トゥーン】の隆盛を支えていたのは『魔法・罠除去が少ない』ことと『戦闘耐性&マジェスペクター耐性を突破できない』二点、あとは初期ライフ4000のスピードルールの残酷さだ。そのマジェスペクター耐性に『全体永続弱体化』の特性を持った《分断の壁》という対抗策が現れた。しかも、多くのデッキの対策になり、多くのデッキに搭載する価値があるときた。これはつまり、もう【トゥーン】では戦えないということじゃないかな。
「そーですかねー?」
しかも、《トゥーン・キングダム》を張った上でトゥーンモンスターを出してさらに1ターン待ってから殴り始めるデッキだからね。その間に《分断の壁》を1枚でも引き込めば勝率がぐんと上がるとなれば、もうぼくの目には脅威に見えないな……。うん? 【アンデットレッドアイズ】の苦手なデッキが1つ消えたか。こちらもまだ捨てたものじゃないのかな……?
「……ほかのデッキを考えてみるのですよー」
《E・HERO ワイルドマン》はどうかな。罠の効果を受けないよ。
「《サイバー・ツイン・ドラゴン》がほしーですかねー」
諦めるんだ。少なくともKCカップまでは出ないし、仮に出ても《エネミーコントローラー》で守備にされたり《エネミーコントローラー》で略奪されるのが精々だよ。
「いーえ、《サイバー・ツイン・ドラゴン》の破壊力は絶対なのですよー! 《パワー・ボンド》で1ターンキルするのですよー!」
自分をかな。まあ、きみの趣味嗜好はわかっている。攻撃力の高さに惹かれる……つまり3500で殴れる【ネオスビート】をご所望だね?
「【青眼の白龍】を作ってみますかねー。《正統なる血統》は強いですからねー」
さて……それじゃあ考えてみようか。《分断の壁》にせよ《正統なる血統》にせよ、【サイバー・エンジェル】や【ネフティス】にはそこまでの効果を見込めない。効くと言えば効くけど、あのレベルのデッキに対して効くと言えば効く程度では今一つ頼りない。できれば共通の弱点を見出して完全に封じ込めたいところだ。
「【サイバー・エンジェル】の弱点は魔法封じですかねー」
なるほど。しかし【ネフティス】は《荒野の大竜巻》を伏せて破壊に巻き込むこともあるから、簡単に【ホルスの黒炎竜】へ舵を取るわけにもいかない。《エネミーコントローラー》で《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》を奪い取れば対応できるデッキだけど……スキルを一度洗ってみよう。
「GXに強力なスキルがありますかねー?」
DMにだって色々あるよ。たとえば先攻1ターン目で『行けおジャマども!!』を発動すれば、相手のモンスターゾーンはすべて使用不能になるね。
「ふつーにGXのスキルですねー」
DMと言えば……【ネフティス】に対して『現世復帰の制約』を発動して、相手の《ネフティスの鳳凰神》を《ワイト》に変換してしまう手がある。デッキ構築そのものをスキルのために寄せることになるけど、ちょうどライフを減らす《ディストラクター》は《分断の壁》対策になるね。サイキック族デッキで使えなくもない。

「【サイバー・エンジェル】にはあまり効かないと思うのですよー」
どうかな……。《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》の回収対象が減るのは、いや、肝心の展開に対応できないのはたしかに遅いか。……うん? ああ、なるほど。1つ共通項を見つけたよ。【サイバー・エンジェル】と【ネフティス】……これらのデッキはどちらも、時間をかけるほど厄介になっていく。つまり、速攻で倒すのがベストだ。
「ふむー。しかし、速攻で攻めようとすれば《分断の壁》が発動されるかもしれないのでしょー? 難しーのですよー」
《分断の壁》がどこまで流行するかにもよるけど……たとえばだけど、素直に【ホルスの黒炎竜】を組んでみるというのはどうだろう。ドラゴンだからきみの趣味には反しないはずだ。

「相手が展開する前にレベルアップするということでしょーかー?」
まあ、それもあるし……魔法さえ封じてしまえば、あとは怪しい伏せカードを《撲滅の使徒》なり《スタンピング・クラッシュ》なりで除去すればいいんじゃないかと思ってね。本当に《分断の壁》が流行ったなら、【ネフティス】に限らず事前の伏せ除去ができるデッキが強くなるはずだ。
「《ツインツイスター》があればいーのですけどー」
出てはいけないから実装されていないんだよ。いや、しかし……事前にあれこれ考えても、環境がどうなるかは分かったものじゃない。今回はこの辺にしておこう。【ネオスビート】の話をするべくここに来たし、それは達成できたけど……魔法・罠除去に非常に弱いという弱点も明らかになってしまったな。いざとなれば手のひら返しで【アンデットレッドアイズ】を使うことにしよう。伏せ除去に対してはめっぽう強いデッキだからね。
「ふむー。ランク戦で様子を見ますかねー。ドラゴンで戦える強いデッキはまだですかねー」
《破壊竜ガンドラ》を『モンスターチェンジ・進化』で出すデッキならあるよ。
「悪くはありませんかねー。ふむー。やってみるのですよー」
OCGの【ネオスビート】も話したかったけど仕方ない……。それよりも、組んだところでまだ勝てるレベルではない可能性が出てきたからね。だとすればレベルアップを急ぐ必要もない。ぼくもまずはランク戦で環境の変化を体感してこよう。プレミアム加工のなにかを手に入れるために。
「せんせーがほしーカードは何なのでしょーかー?」
特にないよ。なにか良い感じのものが手に入ればそれでいいんだ。まだまだ、デュエルリンクス環境にはOCGへ近づいてもらう。遊戯王はこんなものじゃないさ……。
「ははー。ほしーカードがないのでしたらー、別に勝てなくてもいーのではー?」
勝ちたいからいいんだ。勝ちたいからいいんだ。勝ちたいからいいんだよ。勝てなくてもいいというのは負けた時に取っておく。それじゃあ、またいつか会えた時に。
「また次の機会にー」
author:海水晶, category:ピンポイントレッスン, 19:18
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せんせーとわたしのネオストーカー(1)
かっとビングだ! ぼく! アローヘッド確認! 召喚条件は子供の描いたモンスターイラストと闇の波動1つずつ! サーキットコンバイン! 通常召喚! 《E・HERO ネオス》!

「……ふむー? ははー。せんせーですかー。…………」
おっと無視はよくないな! くらえラス・オブ・ネオス! ラス・オブ・ネオス! ヒーローごっこのふりをしてチョップ連打で発生するいじめ! これでもか! これでもか!
「ど、どーしたのですかねー? ふむー? はっ! デュエルリンクスでルーキーランクから上がれないのでしょーかー?」
失礼な! すでに今月もデュエルキングだよ! 【アンデットレッドアイズ】における《エネミーコントローラー》の強さが異常すぎてね! 《タスケルトン》という名の墓地からムーンバリアで《猪突猛進》を粉砕玉砕大喝采! めざせ毎月100勝! めざせデュエルキング! せめて50勝にしてほしいな!
「ふむー。たしかにシャイン加工のスーパーレアはほしーですからねー」
前にもこんな会話をした気がするな……。一か月は長くても31日しかないのに一月で100勝するというのはかなり無理があるよ! まあ人生を際限なく削れば無理にでも到達できるけどね!
「そーですねー。わたしもまだ70勝くらいでしたかねー」
おお……意外と多いね。ちなみになにデッキを使っているのかな。
「【トゥーン】なのですよー。ほんとーは強いデッキを使いたいのですけどー、《サイバー・ドラゴン》も《サイバー・ツイン・ドラゴン》も出ませんでしたからねー」
ああ! それって丸藤亮? いや、登場するとしたらヘルカイザー亮か。気が付けばデュエルリンクスにはGXキャラが追加……てっきり一周年のサプライズかと思ったら、もう少し早かったね。まあ、サプライズは別にあるんだろう……。そう、ぼくはその内容をなんとなく予想している。つまり《死者蘇生》!

「はっ!? デュエルリンクスに《死者蘇生》が登場するのですかー!?」
え? それはどうだろう。気が早くないかな。まあ外れた時が恥ずかしいから言わないよ。(《ラーの翼神竜》の真の姿が出るんじゃないかな。OCG共々。)それよりもネオス! 《E・HERO ネオス》だ! 一周年の直前に開催されるデュエルリンクス内大会、第2回KCカップに先駆けて、リミットレギュレーションが公開されたね。もう見たかな? 《王者の看破》が制限だ! デュエルリンクス内での制限カードはすべての制限カードの中から1枚しか使えない! OCGでこの制度を取り入れたら、征竜あたりは一度制限に戻ってもおかしくないね。
「ははー……。見ましたけどー、どーでもいーですかねー。【トゥーン】にはかんけーないのですよー」
《トゥーン・キングダム》を引けるかどうか、破壊されないかどうかで勝敗を決するタイプのデッキか……。破壊されないことに賭けて守備表示でモンスターを溜める手もありそうだけど、なぜか毎ターン攻撃して反撃の戦闘ダメージで敗北するプレイヤーが後を絶たない。《エネミーコントローラー》に耐性があるのは確かに魅力的だけどね……。
「ペガサスをレベル40にするのは大変でしたけどー、ほかのカードは手に入れやすいですからねー。簡単に組めたのですよー」
まあ、『リスタート』はレベルアップだけで習得するデュエリストも多いからね。それよりもだ! つまり《王者の看破》が制限! つまり《レッドアイズ・スピリッツ》が準制限! つまりぼくは来月から、ランク戦やKCカップ用のデッキを新調しなければならない!
「ほほー。【トゥーン】はどーですかねー?」
いや、お断りする。相手次第でなにもできないデッキなんて嫌だね。勝敗の理由は常に自分に求めるのがぼくのデュエルだ。たとえ相手が【デッキ破壊】だろうと真っ向からねじ伏せてやる! しかし《レッドアイズ・スピリッツ》が1枚減るとなると、そもそも【アンデットレッドアイズ】の運用から難しい。《レッドアイズ・スピリッツ》の実質初手枚数はそんなに変わらないだろうけど、《レッドアイズ・インサイト》が腐る場面が非常に増えるだろうからね。短期決戦で倒せる相手ばかりでもないし、できれば違うデッキを使いたいと思ったわけさ。
「なるほどー。さては【ネオスビート】を組むつもりなのですねー?」
ああ! と思ったけど、《王者の看破》が1枚で【ネオスビート】を組んで、なにができるかと言うところだ……。あと、9期の匂いに誘われてアスリンこと明日香さんのレベルばかり上げていたから十代のレベルアップが間に合いそうにないという問題もある。2枚目の《O−オーバーソウル》はともかく、レベル40報酬の《R−ライトジャスティス》は手に入らないだろう。入ったころには一周年だ。
「ふむー。せんせーはどーしてKCカップで勝ちたいのですかねー?」
決まっている! 報酬があるからだ! 報酬があるからだ! そもそもランク戦もそうだ! 得られる物がなければ誰が勝利に特化したデュエルなどするものか!
「ははー……。たしかにSRチケットはほしーですからねー」
それはもういいんだ! あと、実際にはあまりSRチケットへの魅力を感じなくなってきてはいる! なにしろ虹パックやスキルのドロップが多くなってきたからね。レジェンドデュエリストの勝利報酬はわざわざ取る気にならないし、限定のカードもほとんどが使い道に疑問のあるものばかりだ。とはいえ、100勝のシャインチケットを狙う過程で手に入るんだから仕方ない。適当に未来のイベント対策として3枚ずつ回収してみるのも一興だ。そして! 前回と同じ路線で行くなら、KCカップで上位に行けばプレミアム加工SRチケットやURチケットが手に入るはずだ。それは欲しい! OCGで言うならホログラフィックレア並みに貴重な加工レアリティだからね。
「ほほー……。ではー、やはり【トゥーン】を使ってみてはー?」
できればそれはお断りする。そもそもペガサスのレベルをそんなに上げる余裕がない。まあ、それ以外プレミアム加工に届く方法がないと判断したら……したら、その時はもう事実上タイムアップを迎えるはずだね。まあ、内容が変更になるらしいペガサスのスキル『創造者』で手に入るカードを確認次第、場合によってはペガサスを使って戦う路線に変わることも考えられる。しかし、今ぼくが気になっているのはやはり《E・HERO ネオス》だ。
「ふむー。強いモンスターではないのですよー?」
ああ! 《摩天楼 −スカイスクレイパー−》の影響下なら3500になるとはいえ、殴り返しで普通に倒される。まあ、色々良いところはあるんだ。《ネフティスの鳳凰神》には《摩天楼 −スカイスクレイパー−》を破壊されるけど、素の攻撃力で勝っているところ、蘇生手段が明日のパックで登場する《正統なる血統》と《O−オーバーソウル》2枚を合わせれば5枚、《蘇りし魂》を含めればそれ以上になるというゾンビなところ、スキル『戦力補充』で手札に加えられるところ(ただし捨て蘇生以外の活用法はほぼない)、《E・HERO ネクロダークマン》を捨てればリリースなしの通常召喚が可能なところ(ただし《E・HERO ネクロダークマン》を墓地に送る手段は希少)。良いところはたしかにたくさんある。
「途中からびみょーになっている気がするのですよー」
ああ! 捨てる手段に城之内くんの『ラスト・ギャンブル』を使い、《アサルト・アーマー》のような攻撃特化の手を使えば、【ネオスビート】の構築も一興だ。しかし致命的な弱点が1つある。
「攻撃力が低いところですかねー?」
違う。いや、それも1つか。もう1つあるんだよ。『エネコンに弱い』。
「……? それはふつーのことだと思うのですよー。【トゥーン】や【ホルスの黒炎竜】以外のデッキは《エネミーコントローラー》に弱いのではー?」
ああ……それは実際その通りだね。エネコン使いのぼくが言うんだから間違いない。しかし、だ。あくまで単体では攻撃力2500でしかないモンスターが、その攻撃さえ対応されかねないというのは問題だよ。レッドアイズデッキとはそこが違う。
「《真紅眼の不死竜》もふつーに《エネミーコントローラー》に弱いのではー?」
【アンデットレッドアイズ】の場合、モンスターを2体以上並べることが朝飯前だから、奪われた仲間は必ず助け出す! と言いながら味方の《牛頭鬼》をリリースして《エネミーコントローラー》発動、奪い返した《真紅眼の不死竜》と手札から出した《真紅眼の不死竜》で無理やりライフを0にするという手が使えるんだ。スピードルールはマスタールールよりも殺し合いだからね。
「相手はどーして守備表示にする効果を使わなかったのですかねー?」
だから、2体3体並べられたら場合によっては防御のためにコントロール奪取することもあるよという話だ。しかし現在のリンクス環境で【ネオスビート】を組んだら、がんばってもネオスを2体並べるのが限界だ。現れよ《No.11 ビッグ・アイ》! しかし現れない。逆に言えば、展開力さえそこそこ上げることができれば、《E・HERO ネオス》を主軸に戦うのもありえないではない。
「よくわかりませんねー。《E・HERO ネオス》の蘇生カードは多いのでしょー? でしたらー、《O−オーバーソウル》や《正統なる血統》を発動しましてー、通常召喚でモンスターを出しましてー、展開力の高いデッキになるのではー?」
ああ! その場合手札にカードがどれだけ残っているか怪しいんだよ! 《レッドアイズ・インサイト》で《おろかな埋葬》と蘇生カードサーチを同時にできる【アンデットレッドアイズ】と比較すると、どうしても墓地送りと蘇生を別々の手札で行わなければならない【ネオスビート】は押しが弱くなりかねないという話だ。そこをE・HERO固有のなにかで補いたいということだよ!
「むむー? せんせー? よくわかりませんからー、デッキレシピを教えてほしーのですよー」
え? いやいや。だから十代のレベルはまだ30にも達していないんだよ。これでも上がっているほうだと思うけどね。2枚目の《O−オーバーソウル》と《R−ライトジャスティス》をKCカップまでに手に入れるには、ぼくのフレンドが突如ぼくのしもべと化すしか道はない。……おや? そういえば、きみはぼくとフレンド登録をしていなかったね……。
「はっ!? 駄目なのですよー!? せんせーはわたしのフレンドではありませんしー、利用されるだけのフレンドにはなりたくないのですよー!」
くっ……。きみがきみのフレンドから送られてきた名もなき決闘者にひたすらぼくだけを紹介してくれれば手が届くかもしれないのに……。
「絶対にやらないのですよー!」
まあ、本当にやると言われたらぼくが困る。いいだろう。仮に奇跡が起きるかニューロンコードと時間をつぎ込み続けて十代のレベルが40になったらどうするか、明日発売のサーヴァント・オブ・キングスを開封し終えた前提で考えようか。
「わたしも考えるのですかねー?」
まず、《E・HERO ネオス》を蘇生するためのカード。《正統なる血統》と《O−オーバーソウル》はフル投入したい。蘇生以外で展開するのは難しいからね。ここも《真紅眼の不死竜》に現状で劣るところだ。
「《正統なる血統》は3枚で《O−オーバーソウル》は2枚ですねー」
次に、まともな伏せ除去が《撲滅の使徒》と《一陣の風》と《嵐》の三択である現状を鑑みて、《R−ライトジャスティス》はやはり入れたい。1枚しか手に入らないから1枚だね。
「《一陣の風》は使えないのではないでしょーかー?」
ぼくも使ったことはないけど、《レッドアイズ・インサイト》に《レッドアイズ・スピリッツ》をチェーンすれば容易にチェーン2まで発生するなと思って検討したことがある。《底なし落とし穴》の実装以降、チェーン2での蘇生はデュエルリンクスでも基本プレイングになったしね。
「【ネオスビート】ではあまり使いそーにありませんねー」
他に必須と言えるカードはないかな。コンタクト融合は実装されても《E・HERO ネオス》を融合素材に指定するカードはまだ出ないみたいだからね。ヨハン! 早く《究極宝玉神 レインボー・ドラゴン》と《レインボー・ネオス》を持ってやっておいで!
「ふむー……。攻撃力の低さは《分断の壁》で補えそーですしー、《E・HERO ネオス》を出して魔法や罠でサポートすれば戦えそーですかねー?」
しかし……安定性で【アンデットレッドアイズ】を上回れないなら、他のなにかで勝つ要素が欲しい。蘇生が多いとは言え、墓地に送る手段が少なすぎる……。
「ふつーに【アンデットレッドアイズ】を調整して使えばいーのではー?」
《神の摂理》のコストあたりに《レッドアイズ・インサイト》を回す手……なくはないけど、ギリギリの局面で手札1枚の損失は重いし、できれば使いたくないね。
「それいじょーに相手の損失が大きければいーのですよー」
つまり《トゥーン・キングダム》を無効にして破壊しろということかな。
「はっ!?」
《人喰い虫》がやってくるけど、これがどこまで活躍するかは怪しいな……。《黄泉へ渡る船》とさして変わらない使いかたになるだろうし、対象を自由に選べるとはいえ、受けられるサポートも……《ゴキポン》があるか。よし、スルーしておこう。
「せんせー? 【ネオスビート】でなければいけないのでしょーかー?」
いや? 【アンデットレッドアイズ】以外のデッキならある程度なんでもいいんだけど……どうしたのかな。
「ふむー。たとえば【ネフティス】はどーですかねー?」
却下。ぼくはあのBOXに手を出していないんだよ。KCカップのためだけにジェムを浪費していては到底無課金プレイなんて貫けないね。
「貫かなければいーのですよー」
いや、貫く。と考えると、今現在強いと言われているデッキのほとんどが手を出せない存在になるんだ。まあ、《機械天使の儀式》の代わりに《機械天使の絶対儀式》を増量すれば【サイバー・エンジェル】を使えなくはないだろうけど……。
「ふむー。でしたらー、そちらでいーのではー?」
しかし、《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》を《エネミーコントローラー》で奪われるとそこに待つは《トラゴエディア》、悲劇だよ。
「しかし、奪われなければ強いのですよー?」
まあ……まあね。いや、しかしそれは困る。十代と明日香さんのどちらのレベルを上げるのか、選べるのは1人だけ……。今から再び明日香さんに鞍替えすればなんとかなるだろうけど……いや、でも……【サイバー・エンジェル】なんてトップメタ! もっとも警戒されるデッキじゃないか!
「【アンデットレッドアイズ】も警戒されるデッキだと思うのですけどー」
そう言われれば、まあ……。そうか。色々できる対応力が気に入っていてね。特に深く考えてはいなかった。なるほど……。ぼくはトップデッキからトップデッキへと渡り歩くようなことをしていたのか……。
「【サイバー・エンジェル】を使うのでしたらー、そーなりますかねー」
まあ、結局は報酬目当てだからなんでもいいんだけどね。逆に言えば、参加者全員に勝ち負け度外視でデュエル回数に応じて同じ報酬が渡されるのなら、普通に適当なファンデッキで戦う。そんなシステムが採用されるわけがないけどね。
「フリー対戦のことですかねー?」
ファンデッキといえば、少し実戦度が増した、いや明日から増す【磁石の戦士】は……やはり《エネミーコントローラー》が壁だね。ライフポイントが8000だったらこんな問題は起きないのに……。
「どーして【磁石の戦士】が強くなるのでしょーかー?」
《苦渋の決断》というサーチ兼墓地肥やしカードが出るじゃないか。墓地に除外コストを溜めつつ《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》の正規特殊召喚率が上がる。ただし手札が大幅に減る、ということだよ。
「ふむー。そこそこ強そーですかねー。【トゥーン】の敵ではありませんけどー」
いや、【磁石の戦士】には《ムーン・スクレイパー》が入るから、【トゥーン】相手なら勝機は普通にあるよ。

「はっ!?」
《ムーン・スクレイパー》の適用下なら《エネミーコントローラー》に対しても牽制になる……試す手はあるね。組むために必要なカードは明日のパック以外全部揃っているから、ランク戦で試す候補に入れておこう。ただ、ここで改めて【ネオスビート】の話に戻ってもいいかな。
「どーでもいーのですけどー、よくわからないのですよー」
きみの存在価値が? ないよ。
「違うのですよー! 二重に違うのですよー! そーではなくてですねー、【ネオスビート】は弱いという話なのでしょー? ほかに相性のいーカードもなさそーですしー、すでに候補から外れているのではー?」
デュエルに必要なのは私情だ。ただ相手を制圧したいなら、相手の人間関係を滅茶苦茶にすればいい。手段を選ばなければ誰でも一日で人間1人の人格くらいは破壊できる。しかしデュエルという手段を選んで相手と戦うのはなぜか? それはデュエルそのものを、デッキ構築を考えることを、追い詰められた状況でどうにか切り返そうと粘る気持ちを、最後までサレンダーしない往生際の悪さを大切にしているからだ。ぼくのデュエルをしたいという私情で、ぼくはデュエルをしている。そしてその私情は今、《E・HERO ネオス》を使って暴れてみたいなあと思っているんだ。一言にまとめよう。『【ネオスビート】で戦いたい』。だから繰り返し【ネオスビート】の可能性を考えているわけだよ。
「ははー……。つまり、ファンデッキなのですねー?」
まあ、そういうことだよ。ランク戦だろうと報酬目当てだろうと勝率優先だろうと、それでも『こうしたい』という本音はなくならない。だから【アンデットレッドアイズ】を使わなくてもいい理由ができた今、次に選ぶデッキは自分が使いたいデッキにしたいと思うんだ。ということで、きみの知恵を貸してほしい。あるかないかで言えばある、その知恵をね。
「とてもしつれーなのですよー! 人に物を頼む態度ではないのですよー!」
陰で『妖精さん』と呼ばれているきみに対してはちょうどいい態度じゃないかな。
「何のことでしょーかー?」
さておいて、まず議題にしよう。そもそも【ネオスビート】というのはOCG界で生まれたデッキタイプだ。ということは、OCGで作られたそのデッキとコンセプトを洗っていけば、おのずとデュエルリンクス内で組み上げるべきそのデッキの形も分かるのでは? というそれらしいテーマに沿って、久々にGXを観る機会も得られたことだし、懐かしのカードを改めて見ようという企画だよ。
「ふむー。OCGの【ネオスビート】はデュエルリンクスとかんけーない環境の物ですからねー。参考にはならないのではないでしょーかー?」
端的に切って捨てたね。それでも参考にできるところはあるはずじゃないかな。
「ははー。そーですかねー?」
くっ……。『自分はそうは思わないけど、この相手にそれをどう伝えたら理解してくれるだろう?』みたいなリアクションをしてくれたね。許さないよ!
「言いがかりなのですよー」
たとえばこうだ。OCGでは《E・HERO ネオス》が攻撃された場合や攻撃する時用に、《オネスト》を使ったりするね。それをデュエルリンクスでは《クリボール》で代用できるわけだ。
「代用できていないのですよー。返り討ちにしなければ代わりとは言えないのですよー?」
ぐっ。
「それにですねー。最近は《E・HERO オネスティ・ネオス》のほーが使われると思うのですよー。どちらもデュエルリンクスにはありませんけどー」
ぐぐっ。
「デュエルリンクスのカードだけで考えたほーがいーのですよー? 対戦相手はシンクロモンスターもエクシーズモンスターもリンクモンスターも使ってきませんしー、OCGの【ネオスビート】は参考にならないのですよー」
《ヒーローアライブ》発動! ぼくのライフ半分を差し出して《E・HERO プリズマー》召喚! その効果で《レインボー・ネオス》を見せてデッキの《E・HERO ネオス》を墓地に送る! 《O−オーバーソウル》発動! 現れよ《E・HERO ネオス》!

「ふむー……。いちおー《ヒーローアライブ》を《E・HERO ブレイズマン》に替えればデュエルリンクスでもできますかねー。ライフも元々4000ですしー」
ははは! そうだろう!? ほら、OCGにおいてすでに先人がやったことを参考にしない手はない!
「しかしですねー、せんせー。1つ気になったのですけどー」
なにかな?
「《E・HERO ネオス》を出したあとはどーするのですかねー?」
え?
「《E・HERO ネオス》は特殊勝利モンスターではないのですよー? 出したあとはどー攻めるのでしょーかー?」
……。《ラス・オブ・ネオス》発動。全部壊れろ! 味方ごと!
「デュエルリンクスにはありませんねー」
くっ……。ならばこうだ! ユーギオーウィキ確認! 構築条件はサポートカード10枚以上! ぼくは《O−オーバーソウル》と《R−ライトジャスティス》と《E・HERO ブレイズマン》と……きみもなにか考えるんだ! 《E・HERO ネオス》を入れるメリットを!
「『《E・HERO ネオス》より高い攻撃力のモンスターが湯水のように沸いてくるデッキには苦戦する』と書かれているのですよー」
だったらコントロールだ! 《王者の看破》! 《分断の壁》! とにかくフィールド上での最強攻撃力が2500になるように小細工を多用して、ゾンビネオスでかっとビング! これがぼくのエンタメデュエルだ!
「ふむー。《E・HERO ネオス》の攻撃力が上がれば強そーですねー」
……!? きみが好意的な見方を示しただと!? なにを企んでいる! 言えィ!
「いーえ、ふつーに《摩天楼 −スカイスクレイパー−》を使えばいーのではないでしょーかー?」

それなら言われるまでもない。捨て蘇生しやすいという面で城之内くんの『ラスト・ギャンブル』も候補だけど、本命は『ヒーローの戦う舞台』、十代固有のスキルだ。そうとも! 自分ターンのみとはいえ、攻撃力は3500になるモンスター! しかも殴り返されても豊富な蘇生カードで相手より多く蘇生できる(といいな)! これだけで十分じゃないか!
「いーえ、そーではなくてですねー、デッキに《摩天楼 −スカイスクレイパー−》を入れればいーのですよー」
え? ええと……ああ! そういえばレベルアップ報酬に含まれていたね。たしかにできなくはない……でも強いかな?
「せんせー? せんせーが強いと言ったのですよー?」
ぼくが言っているのはスキルでタダ張りできる点についてだからね。マスタールールならともかく、初期手札4枚のスピードルールで《摩天楼 −スカイスクレイパー−》を最初に握っていたら、果たして《E・HERO ネオス》の展開まで残り3枚+1枚程度の手札で持っていけるかどうか……怪しくないかな。
「しかしですねー、スキルの発動には2000ポイントのライフを失うひつよーがありますからー、相手次第では発動が遅れるのですよー? せんせーは相手次第のデュエルをしないのではー?」
言われてみればそうだ。よし入れよう。
「決断が早すぎるのですよー……」
本当のところを言うとね。ぼくはあのカードが欲しいんだ。《ヒーロー・ブラスト》。《E・HERO ネオス》の『攻撃力は高いけどレベルも高くて出しにくい上に効果も持たない通常モンスター』という特徴をすべてメリット化する最高のサポートカードだからね。

「レベルはメリット化されていませんかねー」
とはいえ、現在のリンクス環境にこんなものを放り込んだらあっという間に【ネオスビート】が覇権を握ることは想像に難くない。《E・HERO ネオス・ナイト》すら実装してくれない以上……いや、待て? 《E・HERO ネオス・ナイト》くらいならカードトレーダーに並ぶ可能性があるのでは……?
「ないと思うのですよー」
くっ……。《フュージョン・ゲート》さえ使えたら《E・HERO ボルテック》からの帰還ゾンビができるのに! ええい! だったら仕方ない! 非常に原始的だけど、【摩天楼ネオス】とでも呼ぶべきネオスビートデッキを構築してやる! この、《E・HERO ブレイズマン》を1枚しか入手できない無課金プレイのぼくがね!

「……《E・HERO ブレイズマン》は3枚持っていたほーがいーのではー?」
いいんだ! ぼくはこの縛りつきでプレイするんだ! 放っておいてくれ! くそう……ストラクチャーデッキのパッケージなんて、半永久的に再録機会がないじゃないか……。でもめげない! それじゃあデッキレシピでもまとめてみよう!
「《E・HERO ネオス》は何枚ですかねー?」
よく分からないから3枚にしておこう。
「事故の可能性が跳ね上がったのですよー!」
じゃあ2枚かな。
「そのあたりですかねー」
1枚……?
「《底なし落とし穴》で詰みますかねー」
いいや。2枚にしておこう。次、《E・HERO ブレイズマン》は1枚。
「3枚のほーがいーのですけどー」
1枚だ。そういう仕様なんだ。仕方ないんだ……。さて、ほかのE・HEROについては考え物だね。OCGをプレイしている身からすると首を傾げるところだけど、もしかすると《E・HERO ザ・ヒート》は3枚積みするものなんだろうか。

「そーではないでしょーかー?」
解せない……。デュエルリンクス環境が解せない。《E・HERO スパークマン》には《正統なる血統》に対応するという素晴らしいメリットがあるけど……これを入れるなら融合要素を入れるのが鉄板、しかし《E・HERO ネオス》に現時点で融合要素はないと来た。

「コンタクト融合は使えるのではー?」
まあ……使えると言うべきか怪しいけどね。さて、あとは……あえて《E・HERO ネオス》の投入枚数を増やし、アドバンス召喚で展開するという手もなくはないかな。
「ふむー。リリースを用意するひつよーがありますねー。《黄泉ガエル》は使えないのですよー?」
そうなると、まあ《幻獣機ハムストラット》かな。最初に《E・HERO ネオス》を出す手段が必要……とはいえ、展開していくデッキコンセプトとモンスターゾーンが3つのルールとすさまじく噛み合っていない。まあ、《ダンディライオン》の代わりとでも思っておこう。

「コンタクト融合は入れるのでしょーかー?」
《N・グラン・モール》が出たらね。今は不要だ。そもそも蘇生すべき《E・HERO ネオス》にデッキへ逃げられたら困る。《クロス・ポーター》をリリースしてアドバンス召喚! 《クロス・ポーター》くんも今回は見送りだね。ここまでで何枚かな。
「《E・HERO ネオス》は2枚でいーのですかねー」
仮に3枚にしたとすると、《E・HERO ネオス》3枚、《E・HERO ザ・ヒート》3枚、《幻獣機ハムストラット》3枚、あとは《O−オーバーソウル》2枚、《正統なる血統》3枚、《摩天楼 −スカイスクレイパー−》も1枚で、手に入れば《R−ライトジャスティス》が1枚。《ヒーローバリア》は……《分断の壁》あたりでいいか。《分断の壁》を思い切って3枚入れよう。《E・HERO ブレイズマン》が1枚。……ん? んん?
「合計20枚ですねー。ほほー! 弱そーなデッキができたのですよー!」
こら! 言葉を慎みたまえ! 《幻獣機ハムストラット》と過剰な《E・HERO ネオス》が少し怪しいけど……それよりも、ふと思い至ってしまった。《ブービートラップE》の存在に……。
「はっ!? 《正統なる血統》が最大6枚になるのですよー!」

それだけじゃない! 手札の《E・HERO ネオス》を捨てて手札から《正統なる血統》をセットして発動! 無駄遣い感溢れるけど、高い確率で《E・HERO ネオス》を展開することができる!
「ほほー……。たしかに《幻獣機ハムストラット》はヒーローと関係ありませんからねー。《ブービートラップE》でいーのではー?」
そしてぼくはリシドのレベルを40にして《マジック・プランター》を入手している……これを入れることもできる。すると……?
「ふむー? 《ブービートラップE》は手札コストがひつよーなのですよー? 《マジック・プランター》とは相性がよくないと思うのですけどー」
……《正統なる血統》の自壊は『対象モンスターがフィールドを離れたら』か。フィールドに残っている=《E・HERO ネオス》を維持している状態、ということになる。今回は《マジック・プランター》の出番はなさそうだね。しかし、これであとは《E・HERO ネオス》さえ手に入れれば……《青竜の召喚士》! 勝った! これで今日から勝ったビングだ!

「ほほー。デッキがまとまりましたかねー?」
スキルは『ヒーローの戦う舞台』! モンスターは《青竜の召喚士》3枚、《E・HERO ブレイズマン》1枚、《E・HERO ザ・ヒート》2枚、《E・HERO ネオス》3枚の9枚! 魔法は《摩天楼 −スカイスクレイパー−》1枚、《R−ライトジャスティス》1枚、《O−オーバーソウル》2枚の4枚! 罠は《正統なる血統》3枚、《ブービートラップE》3枚、《分断の壁》3枚の計9枚! デッキ枚数22枚! ……あれ?
「少し多いですかねー」
無理に減らす必要はないと言えばないけど……できれば初手に《E・HERO ネオス》か《青竜の召喚士》、《ブービートラップE》は欲しい。コスト用の《サンダー・ドラゴン》は……事故になるだけだからいいか。しかしこれを煮詰めていけば良い感じに仕上がりそうだ。《青眼の白龍》や《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》を出されたら《摩天楼 −スカイスクレイパー−》に賭けるしかない【ネオスビート】……いや、待った! 《王者の看破》1枚を入れ忘れていた。23枚だね。ここから3枚削ることになる。
「ふむー……《分断の壁》で迎撃できるのではー?」
ああ、そうだった……。つまり、だ。《E・HERO ネオス》と《分断の壁》か《摩天楼 −スカイスクレイパー−》を揃えれば大体なんとかなる。それ以外の要素を削りつつ、できれば《分断の壁》を活かせるモンスターは削らない方針でいこう。
「《ブービートラップE》はひつよーですかねー?」
必要だよ! まあ、とはいえ……ちょっと多かったかな? いや、でも《E・HERO ネオス》を捨てる手段がほかにない……。
「《E・HERO ブレイズマン》を3枚にすれば《ブービートラップE》はひつよーありませんかねー」
課金へ誘惑するのはやめるんだ! HANASE! 整理しよう。《E・HERO ネオス》を墓地から執拗に呼び出して殴るのがコンセプト。にも関わらず、《E・HERO ブレイズマン》1枚と《ブービートラップE》3枚でしか墓地に送れないのが問題。ならば《E・HERO ネオス》を減らすまで! 《E・HERO ネオス》の投入枚数を2枚に減らす! 《ブービートラップE》を1枚に減らす! ……これで20枚になるけど、墓地へ送れるカードが2枚になった……。
「《E・HERO ザ・ヒート》2枚を《E・HERO ブレイズマン》2枚にすればいーのですよー。最初に《E・HERO ブレイズマン》を召喚して《E・HERO ネオス》を墓地に送って《正統なる血統》を伏せるだけなのですよー」
ぐぬぬ……絶対に諦めない! きみの言うことはたしかに正解に近い! だがぼくは諦めない! ゾンビのような不屈の心で数多のデッキを屠り去る! 《E・HERO ネオス》を墓地に送るんだ……。《O−オーバーソウル》という固有のメリットを最大限活かしてみせる。続きは明日にしよう! 明日、実際に新しいパックを手に入れて……ぼくは《E・HERO ブレイズマン》が1枚でもいい理由を捏造してみせる! ガッチャ! 楽しいトークだったぜ!
「はっ! 逃げるつもりなのですよー!」
これは逃亡ではない! 戦略的撤退だ! ガッチョ!
「しかも偽物なのですよー!」
author:海水晶, category:ピンポイントレッスン, 22:47
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せんせーとわたしの揺れている面影(2)
(変幻自在のイリュージョン。奇術師であり魔術師)
へえ……。プラチナランクまで到達できるとは思わなかったな。ぼくはゴールドランク1の番人だとばかり思っていたのに。《レッドアイズ・インサイト》が1枚あるだけで勝率が激増する有様だよ。怖い怖い。

「ははー。またデュエルリンクスの話ですねー」
シャインSRチケット目当てにランク戦の100勝を目指していてね。なにか欲しいものがあるわけではないけど、《百獣王 ベヒーモス》には一瞬だけ光り輝きそうななにかを感じるかな。
「ははー。シャイン加工ですからねー」
いや、そういうことではなく……。まあ、いいか。参考までに、きみが狙っているカードを教えてくれないかな。もしかするとなにかを見落としているかもしれない。
「ふむー? わたしもシャインSRチケットを狙っていると思っているよーですねー」
え……? だって、きみは暇人で、遊戯王のこと以外をおざなりにしているかわいそうな生き物なんだから……1000敗しても100勝すれば報酬が貰えるとなれば、当然狙うんじゃないかな。
「たしかに狙っていますけどー、わたしも遊戯王以外の遊びを覚えているのですよー?」
あ、そちらの話はどうでもいいから、遊戯王の話をしてもらおう。なにを狙っているのかな。
「そーですねー。まだ決めていませんけどー、《王者の看破》はかっこいーですかねー」
……《王者の看破》のシャイン加工なんて、海馬くんに無限特攻すればいつかは手に入るものじゃないかな。
「そーですけどー、まだ2枚しか持っていませんからねー」
しかも2枚も持っているのか……。まあ、きみの話だからなんでもいいけど……つまり、《パーフェクト機械王》や《ピケルの魔法陣》には興味はないということだね。
「そーですねー。どーせ使えないカードですしー、使えるカードのほーが大事なのですよー」
まあ、そう言われると……。じゃあぼくはぼくの道を行って《百獣王 ベヒーモス》をとりあえず手に入れておこう。身も蓋もないことを言うと、今回の報酬でなにを選んだところで今後なにかの役に立つという展開はほぼないだろうからね。もしかすると遊城十代実装によって一瞬だけ輝けるかもしれない、その程度のものが一番優先されるような内容ではある。さて……それじゃあ【ブラック・マジシャン】の話の続きをしようか。色々なサポートカードがあるということは話したね。
「そーですねー。《黒魔術のカーテン》はいちおー使えるという話だったのですよー」

そんな話をしただろうか……? しかし昨日は主に魔法や罠のことばかりを話していた。9期になって現れたブラマジサポートは魔法と罠だけではない! ということで、魔法と罠だけではないけど、結局魔法と罠が強いから、それを手札に加えられる《マジシャンズ・ロッド》の話をしよう。

「はっ! 攻撃力1600の杖なのですよー!」
非常に装備魔法に近い見た目をしているけど、これでモンスターだ。《マジシャンズ・ロッド》は召喚成功時に、テキストに《ブラック・マジシャン》の名が記された魔法か罠1枚を手札に加える。つまり、《黒の魔導陣》の初手存在率を高められるというわけだ。
「ほほー。必須カードですねー」
幸い、【ブラック・マジシャン】デッキにおいて通常召喚権はかなり需要が低い。《魔導書士 バテル》と《ルドラの魔導書》を使うなら使うこともある、くらいかな。だから《マジシャンズ・ロッド》を召喚する暇がない、ということはほぼない。そしてさらに、《マジシャンズ・ロッド》が墓地にいる場合に相手ターンで魔法・罠を発動できたなら、そのチェーン終了時に墓地の《マジシャンズ・ロッド》を手札に加えることができる。コストとして魔法使い族1体をリリースしなければならないけど、たとえば《永遠の魂》を発動して《ブラック・マジシャン》を特殊召喚、その効果処理後に《ブラック・マジシャン》をリリースして……という流れもできるから、デュエルリンクスの《ブラック・マジシャン》召喚ムービーのように、この杖は簡単に墓地から手元にやってくるよ。

「ほほー……。そーしますとー、毎ターン好きなサポートカードを手札に加えられるのですかー」
そのためには召喚した《マジシャンズ・ロッド》を墓地に送らないといけないけどね。このことを考えて、《マジシャンズ・ロッド》に頼りきりになってみるのなら、《ルドラの魔導書》と《ワンダー・ワンド》を大量投入してみるのも面白いかもしれないね。

「なるほどー。とても手札が増えそーですねー」
さて。それじゃあ杖を見たところで、次は服だ。《ブラック・マジシャン》の身に纏っている衣装がモンスター扱いになった存在、それがこちらの《マジシャンズ・ローブ》だよ。

「……ふむー? せんせー? 《ブラック・マジシャン》の守備力は2100でしょー? 《マジシャンズ・ローブ》の守備力は2000もあるのですけどー」
良いところに気付いたね。ちなみに《マジシャンズ・ロッド》の守備力は100あるから、これらが《ブラック・マジシャン》のステータスを上昇させていたと仮定した場合、服を脱いで杖を捨てた《ブラック・マジシャン》の守備力は0だ。
「よ、弱すぎるのですよー……」
魔法使いとして最高クラスの攻撃力・守備力は装備の補正に頼った結果だったのか、もしくは《ブラック・マジシャン》の魔力がその持ち物に宿ったということなのか……真偽が気になるところだ。そんな疑惑の《マジシャンズ・ローブ》は、相手ターンに魔法か罠を1枚捨てて《ブラック・マジシャン》をデッキから特殊召喚する効果を持っている。
「ふむー。良い効果のよーですねー。《永遠の魂》は一度出した《ブラック・マジシャン》を何度も復活させられますからー、《ブラック・マジシャン》をデッキから呼ぶ効果は大事ですかねー」
そうだね。ただ、この効果を使おうとすると、どうしても攻撃力700しかないこのカードを攻撃表示で出すことになってしまうけどね。まあ、腐った《黒魔術のカーテン》あたりを《ブラック・マジシャン》に変換できるんだから、デッキの動きを成立させるために使用する価値は確かにあるかな。
「……せんせー? その《黒魔術のカーテン》は腐っていなかったのではないでしょーかー?」
まあ、発動機会はあったかもしれないけど……使用者の奇術師パンドラが愛すべき腐ったデュエリストだから、その使用カードも腐っていると言って言えなくはないね。
「いーえ、言えないと思うのですよー」
さて、《マジシャンズ・ローブ》の2の効果は《マジシャンズ・ロッド》と同じく、墓地に存在する状態で相手ターンに魔法か罠を発動し終えた場合に発動できる。シンプルに、このカードを墓地から特殊召喚できるよ。そしてお約束として、フィールドを離れると除外される。この効果はもう《ボルト・ヘッジホッグ》効果と省略したほうが伝わりやすいんじゃないかな。

「《ゾンビキャリア》効果派と争いが起きそーですかねー」

《ゾンビキャリア》は色々な特性を重ね持っているから、ピンと来ないかな。争いになる前に話を変えよう。次は《マジシャン・オブ・ブラック・イリュージョン》だ。《ブラック・マジシャン》の攻守だけを入れ替えたようなステータスの持ち主で、やはり自分が相手ターンに魔法か罠を発動し終わった場合、手札から特殊召喚できる。さらに2の効果でフィールド上では《ブラック・マジシャン》扱いになり、3の効果で1度だけ、自分が魔法・罠を発動し終えた場合に墓地の《ブラック・マジシャン》を特殊召喚できる。3の効果は自分ターン・相手ターンどちらでも使えるのが優秀だね。

「ふむー。エクシーズ召喚に向いているカードですねー」
そのために生まれた存在と言ってもいいだろうね。ちなみに、フィールドで《ブラック・マジシャン》扱いになるということは、《ブラック・マジシャン》が表側で存在しなければ使えない《マジシャンズ・ナビゲート》の墓地効果を使えるということでもある。そして《黒の魔導陣》の除外効果のトリガーにもなったりと、意外と大切な効果だよ。

「ほほー。……ふむー。しかし、せんせー。気になったのですけどー」
なにかな。
「『相手ターンに魔法・罠を発動する』というのは難しーのではないでしょーかー?」
それはどうかな? どうかな……? ええと、まず《永遠の魂》。まあ、これについては言う間でもないね。そして《黒の魔導陣》の除外効果……これは《ブラック・マジシャン》を出す必要があるから、たとえば《マジシャンズ・ローブ》でデッキから《ブラック・マジシャン》特殊召喚、《黒の魔導陣》の除外効果発動、処理後に《マジシャン・オブ・ブラック・イリュージョン》の手札効果や《マジシャンズ・ロッド》・別の《マジシャンズ・ローブ》の墓地効果発動、という流れを作れるね。ほかには、速攻魔法である《黒魔術の継承》をあえて自分ターンに使わず、伏せて相手ターンで発動するという手もあるよ。

「ふむー。少し難しそーですねー」
まあ、モンスター効果発動のためにエクシーズ召喚を行う回りくどい手順になるけど、《虚空の黒魔導師》を使ってもいい。フィールドに伏せなくても罠や速攻魔法を相手ターンに使えるようになるよ。

「ははー……。フィールドに伏せてもいーのではないでしょーかー?」
《ツインツイスター》や《コズミック・サイクロン》が怖いじゃないか。
「しかし、《黒の魔導陣》や《永遠の魂》が除去されては意味がないのですよー」
おっと! 《永遠の魂》は永続トラップだから、《虚空の黒魔導師》の効果で手札から発動できるよ!
「ふつーに《幻想の黒魔導師》のほーがいーのではー?」

まあ……まあ、まあ、まあね。攻めきれない時は《虚空の黒魔導師》もなかなかだけど、単純な対応力で言えば《幻想の黒魔導師》のほうが上と言うべきかな。素材は……いや、召喚条件はレベル7モンスター2体! どうぞ。
「はっ!? わたしはレベル7の《ブラック・マジシャン》と《マジシャン・オブ・ブラック・イリュージョン》をリンクマーカー、いーえ、オーバーレイ・ネットワークにセット! サーキット・コンバーレイ! ランク7! 《幻想の黒魔導師》!」
そんな《幻想の黒魔導師》だけど、まず1の効果で手札・デッキから魔法使い族・通常モンスターを特殊召喚、2の効果で魔法使い族・通常モンスターの攻撃宣言時に相手フィールドのカード1枚を除外。しかも2の効果にはエクシーズ素材が必要ないという、シンプルながら強力なモンスターだね。展開と除去を一度に行える上、素材を《永遠の魂》だけでまかなうこともできる。なにより、このカードが登場した当時に比べて《ブラック・マジシャン》を特殊召喚する方法はかなり増えているから、最初に無理をして《幻想の黒魔導師》を出しにいく必要もなくなっている。出せる時に気楽に出して、シンプルに強い。これはいいね。
「《幻想の黒魔導師》はなぜか悪い顔をしていますけどー、パンドラの《ブラック・マジシャン》なのでしょーかー?」

それはどうかな……どれどれ。パンドラ版は金髪ではないようだね。どちらかと言えばOCG版の《ブラック・マジシャン》に見た目は似ているけど……。持っている杖は独特の物のようだね。モチーフを1つには決めていないということなのかもしれない。
「なるほどー。パンドラの《ブラック・マジシャン》はかっこいーですからねー。あれは好きなのですよー」
へえ……。それじゃあ、ええと、あまりないな、パンドラマジシャンに関係したカードは……《エクトプラズマー》はもはや無関係だし、ここは《黒魔族復活の棺》かな。タッグフォースでオリジナルカード収録されていた頃よりも強化されて登場した、インフレを象徴する1枚だよ。

「ふむー。ふつーに強いカードですねー」
自分フィールドに表側の魔法使い族こそ必要だけど、知っての通り、石板ゾンビや《マジシャンズ・ロッド》といった不死に近い存在が【ブラック・マジシャン】ではよく現れる。そういったモンスターと相手の召喚・特殊召喚したモンスター1体を対象に、デッキ・墓地から闇属性の魔法使い族1体を特殊召喚できる。タイミングを逃しかねない《ナイトエンド・ソーサラー》も、これなら基本的にチェーン1発動になるから除外効果を使いやすいね。

「ほほー? 《ナイトエンド・ソーサラー》はタイミングを逃すモンスターだったのですかー」
基本的には相手が墓地利用を始める前に出すのが良いモンスターだね。このカードを含め、効果処理終了直後のタイミングでなにかをするカードが《ブラック・マジシャン》関係には多い。『効果処理終了時の優先権』という感覚的には掴みにくいものを理解してこそ真価を発揮するデッキと言えるね。
「ふむー。ほかにパンドラに関係したカードはありませんかねー?」
《魔道化リジョン》の話をしろと言っているのかな。まあ、これについてはなにも言う必要がないね。どちらかと言えば《ブラック・マジシャン・ガール》のサポートカード化している、《青竜の召喚士》の相互互換カードだよ。

「《青竜の召喚士》にはなぜかとても強いイメージがありますねー」
完全にデュエルリンクスの影響だね。ああ、あと、そうそう、《封魔の矢》もパンドラが使ったカードだね。これくらいならリンクス環境に放り込んでも問題ないだろう……。このカードへのカウンタースペルも無力と化す! バトルフェイズ開始時からそのターン中の魔法・罠の発動を封じる伏せカード封じだよ。しかも『効果の発動』を封じるため、実際には表側のカードも封殺している。現環境においては除去したほうが早いケースが多いけど、それでもこれと同じことができるカードはほかに存在しないという、再評価の可能性を残した1枚だ。

「ふむー。たしかに珍しーカードですかねー。しかし、やはりびみょーなのですよー」
奇術師パンドラが使用したカードは除去カードがほとんどだからね……。《悪魔の天秤》は《拮抗勝負》にも似た効果を持っているけど、《激流葬》でほぼ似たようなことはできてしまう。ここは1度パンドラから離れて……これなんてどうかな、《ティマイオスの眼》。

「ははー。特に興味はないですかねー」
このカードにはある問題があってね……。《マジシャンズ・ロッド》や《黒の魔導陣》、《黒魔術の継承》といったカードは『ブラック・マジシャン』の名がテキストに含まれる魔法・罠を手札に加えられる。しかしこの《ティマイオスの眼》はテキストに『ブラック・マジシャン』と記されているけど、それらで手札に加えることはできない。なぜなら、このテキスト上で書かれている「ブラック・マジシャン」モンスターとは、名前の一部に『ブラック・マジシャン』と入っているモンスターのことであり、《ブラック・マジシャン》のカードそのものを指定しているわけではないからね。
「ふむー。なんとなくわかりますけどー、ややこしーですねー」
つまり、《ティマイオスの眼》の指定するカードは、実際のところ『ブラック・マジ』モンスターでも構わないわけだ。それがたまたま『ブラック・マジシャン』モンスターと記されているから、名前の一部として指定しているのか、カードの名前として指定しているのかわかりにくくなっているわけだね。要は、《ブラック・マジシャン》関係のサポートカードで手札に加えられないということだ。さて……大体《ブラック・マジシャン》関係のカードは見ていったけど……。今さら《熟練の黒魔術師》の話は必要かな?

「いちおー聞いてみますかねー」
え? ああ、そう……。攻撃力1900で、時たま《ブラック・マジシャン》に化けるけど、《ルドラの魔導書》と《強欲で貪欲な壺》を使ってさらに《黒魔術の継承》、という連鎖でも起こさないとなかなか1ターンでは効果を使いきれないモンスターだ。《永遠の魂》に繋げさえすれば攻撃力2500が無限供給される以上、その体制を進める《マジシャンズ・ロッド》のほうが有用と言わざるを得ないかな……。かつての【ブラック・マジシャン】デッキでは大活躍をしていたカードだけどね。
「そーですねー。攻撃力1900はとても強い時代があったはずなのですよー」
かなりおぼろげになっている……。まあ、その時代は再びデュエルリンクス次元で見ることが……できる、ように、なる、のかな? 駄目だ……《レッドアイズ・インサイト》からの《レッドアイズ・スピリッツ》サーチの流れに下級ビートデッキが勝てる気がしない。
「ふむー。わたしも3枚ドロップしてほしーのですけどー、なかなか揃いませんからねー。揃わなければ攻撃力の高い下級モンスターは大事なのですよー」
ああ、あと1枚、忘れていた。第9期の《ブラック・マジシャン》サポートは全体的に、どちらかと言えば《黒の魔導陣》をサポートしているような傾向があるけど、このカードは完全に《ブラック・マジシャン》のことしか見ていない。多くを語る必要はないだろう、《守護神官マハード》だよ。

「ほほー! このカードはとてもかっこいーのですよー!」
劇場版THE DARK SIDE OF DIMENSIONSの入場者特典であり、Blu-rayとDVDの初回特典でもある。つまり複数確保するのが難しいカードだ。《ルドラの魔導書》の登場によって【ブラック・マジシャン】にも組み込みやすくなったね。
「ふむー。そーいえば、わたしは1枚しか持っていませんねー」
そんなことを言われてもあげないよ。残り2枚はいつか再録されることに期待しよう。できれば《青眼の亜白龍》よりも入手しやすい形でね。
「いーえ、【ブラック・マジシャン】は作りませんからー、別にひつよーないのですよー」
そういうものか……。さて。こうして《ブラック・マジシャン》の関係カードを見ていったわけだけど……。なんというか、どちらかと言えばサポートの魔法・罠が《ブラック・マジシャン》を使いこなしている、という感じだね。
「《ブラック・マジシャン》だけでは戦いにくいですからねー。魔法や罠の補助は大事なのですよー」
補助輪が段々と大きくなっていって、戦車の上に自転車を積んだかのような状態とも言える。まあ、自転車扱いなら悪くはないかな。魔法使いだからね。
「意味が分かりませんかねー」
さて、それじゃあまたしばらくデュエルリンクス次元に戻るとしよう。まだまだ100勝までは遠い。かっとビングだ、ぼく!
「それではー、また次の機会にー」
また次の機会に。
author:海水晶, category:ピンポイントレッスン, 20:25
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せんせーとわたしの揺れている面影(1)
(真の主はただ1人。誇り高き忠義の魔術師)
まさか《レッドアイズ・インサイト》が実装されるとはね……。これでシンプルなビートダウン用の下級モンスターはその人権をほぼ剥奪されてしまった。これはつまり、8月のメインBOXでついに《ブラッド・ヴォルス》が登場するという予告だね?
「ほほー? デュエルリンクスの話でしょーかー? たしかに《レッドアイズ・インサイト》は強力ですねー」
次のターン以降に展開する代わりに、デッキを圧縮しつつ上級モンスターをフリーチェーンで特殊召喚する行為を1枚で行ってしまうからね。《青眼の白龍》に対して《真紅眼の黒竜》が力不足な点を考えての調整なんだとすると、向こう半年は追加のテコ入れが要らないくらいの超強化だ。こうなると、フブキングこと天上院吹雪さんの登場はまだ先かな……。一周年記念くらいでGX勢が登場しないかと期待していたんだけどね。
「ふむー。しかし、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》がなくてはまだ力不足なのですよー」
いや、力不足ではないよ。上級モンスターを容易に複数体並べることができる……それはつまり、海馬くんの固有スキル『粉砕!』との相性が抜群だということだからね。
「はっ!? レッドアイズを海馬社長が使うのですかー!?」
なにを今さら……。迷宮兄弟が誰よりも《ブラック・マジシャン》を使いこなしているデュエルリンクス環境においては、必ずしもキャラクターイメージ通りのデッキを使うのが最善というわけではない。さて。そんなわけで、今回は原作においても極めて珍しい、主人公のカードでありエースモンスターでありながら敵役のデュエリストにも使われている、遥か三千年の昔よりマジック&ウィザーズの世界に蘇った魔術師、《ブラック・マジシャン》の話をしよう。

「ほほー? たしかに『三星降格』で出されることが多いですかねー」
迷宮兄弟は三魔神のことをまだ覚えているだろうか……? そんな変わった活躍で世界大会予選でも第一線に立っていた《ブラック・マジシャン》、しかしてその実態は、レベル6の《魔法剣士トランス》にも見劣りする、貧弱なモンスターでしかない。ライバル関係の《青眼の白龍》にどう見ても負けているというのは、親友の城之内くん操る《真紅眼の黒竜》に通ずるものがあるね。

「ふむー。しかし、《ブラック・マジシャン》にはサポートカードがありますからねー。ただの攻撃力2600の《魔法剣士トランス》よりとても使いやすいのですよー」
まあ、そうだね。実は何年も前に1度、《ブラック・マジシャン》についての話はピンポイントレッスンで扱っているんだ。しかし主に第9期での超強化を経て、すでに【ブラック・マジシャン】デッキは別物へと変貌している。時期が時期でもあるし、ここでもう一度話してみようと思ったわけさ。
「ほほー。なるほどー。そーしますとー、《黒の魔導陣》の話ですかねー?」
そのあたりになるかな……。《ブラック・マジシャン》にはサポート用の魔法や罠がとにかく多い。しかしそういったカードにありがちな問題が、『モンスターを出しつつその場で必要なサポートカードまで揃えるのは無理』という主人公補正の深刻な不足だ。しかし《ブラック・マジシャン》のもたらす『様々な魔法・罠を使いこなす』という先行イメージとコナミの良心によって生まれたであろう《黒の魔導陣》は、その無理難題を解決する。まずは1の効果から見てみよう。

「発動した時にカードを手札に加えられる効果ですねー」
そう。これにより、デッキの上から3枚目以内に《ブラック・マジシャン》そのもの、またはテキスト中で《ブラック・マジシャン》の名前を出している魔法・罠があれば、それらのうちの1枚を手札に加えられる。これにより、1枚目と2枚目は間違いなくこの状況で要らないカードだけど、3枚目に適切なカードがあったから手札事故を回避しつつ1枚ゲット、ということができる。まあ、残りのカードはデッキの上に戻すから、そのままだといずれドローすることになるんだけどね。
「ふむー。そーなりますとー、《ブラック・マジシャン》のカード名が書かれたとても強いカードがひつよーになりますねー」
まあ、そうだね。それじゃあ2の効果はここでは置いておいて、《黒の魔導陣》で手札に加えられるカードについて見ていこう。ちなみに、なにを隠そうこの《黒の魔導陣》自体も『《ブラック・マジシャン》の名前がテキストに記されている』という記述によって《ブラック・マジシャン》の名前をテキストに記しているから、この1の効果で手札に加えることが可能だ。できれば3枚積みしたいカードだから、確認した中に該当カードがなくてなにも手札に加えられなかった、というパターンを減らせるのはありがたいね。
「ほほー? しかし、《黒の魔導陣》の効果は……ふむー。なるほどー。次のターンに発動すればよさそーですかねー」
《黒の魔導陣》には効果が2つあるけど、どちらも1ターンに1度しか発動できず、名称縛りだから同一ターンで複数発動することはできない。しかし発動時の1の効果で手札を整えるために、次の自分ターンで2枚目を発動するというのはアリだ。その場合、デッキの一番上が分かった状態で発動することになるから、サーチカードを先に発動するか後から発動するかの選択で、少しこなれた感を醸し出せるね。
「ははー……。意味が分かりませんかねー」
さて、それじゃあ手札に加えられるサポートカードの話をしよう。まずは……強いところから見ていこうか。《永遠の魂》。神官マハードの石版そのものと言える存在で、手札か墓地から《ブラック・マジシャン》を特殊召喚する効果、または《千本ナイフ》か《黒・魔・導》をデッキから手札に加える効果のどちらかを使える。永続トラップゆえに自分ターンでも相手ターンでも《ブラック・マジシャン》がゾンビのように這い出してくるのが特徴で、派生形態のエクシーズモンスターはもちろん、流行りのリンクモンスターに繋げるにもうってつけだ。

「ふむー。そーいえば、精霊を召喚するには魂(バー)がひつよーだったはずなのですけどー」
そういえば……。すると、ライフコストがあったほうが原作再現になったのかな? とはいえ、3の効果のデメリットに冷や冷やさせられることを考えると、十分なコストは払って……いや、精霊の召喚コストは大体どのくらいなんだろう? まあ、関係ない話ではあるけど……。
「そーですねー。ファラオは《オシリスの天空竜》が倒されると瀕死になっていましたねー」
なるほど……。まあ、もしかするとコストは後払いなのかもしれないね。《永遠の魂》がフィールドを離れた場合……つまりデッキに戻る以外の形でフィールドを離れた場合、自分フィールドのモンスターはすべて破壊される。相手ターンでそんな状況を迎えれば、結果的にバーゲージは空になるだろうからね。
「ふむー。わたしはよく知らないのですけどー、【ブラック・マジシャン】デッキは《黒の魔導陣》と《永遠の魂》だけで戦えるのではないでしょーかー?」
それはどうかな……。いや、たしかにそこそこ善戦はできるだろうけどね。《永遠の魂》の2の効果で、《ブラック・マジシャン》は相手の効果を受けない。つまり除外したりデッキに戻して復活を阻止するという手が取れず、守備表示で出されると戦闘ダメージも与えられない。なんだか攻撃力を持った《マシュマロン》ちゃんか《リバイバルスライム》のような状態だけど、さらにスルーしていた《黒の魔導陣》の2の効果で、フィールドに現れるたびに相手フィールドのカードを1枚ずつ除外する。これだけでも十分、コントロールデッキのような動きは取れるね。少なくともデュエルリンクスに放り込んだら即禁止だ。
「ははー……。デュエルリンクスはライフポイント4000ですからねー」
まあ、第9期以降の目で見た『そこそこ善戦するデッキ』はリンクス世界では『頭がおかしいほどのパワーデッキ』だからね。初期手札1枚でも後攻1キル可能な今のリンクス世界も、それはそれで軋み始めているようにも見えるけど……《ブラック・マジシャン》の話に戻ろうか。
「《黒の魔導陣》や《永遠の魂》のよーな強力なカードの話が聞きたいですかねー」
その2枚に匹敵するなにかか……。匹敵はしなくとも見劣りはしないカードもあるけど、まあそれは置いておこう。手札に《ブラック・マジシャン》を持っているという条件つきだけど、一気に2体の魔法使いを揃えられる罠カード、《マジシャンズ・ナビゲート》なんてどうかな。

「ほほー? ふむー。《ブラック・マジシャン》が手札になければ発動自体できませんねー」
そこは後で話すカードによって簡単に達成できるし、腐った場合の使いかたもあるからあまり問題にはならないよ。
「そーなのですかー? 効果は強そーですねー。《ブラック・マジシャン》のカード名が書かれていますからー、《黒の魔導陣》で手札に加えられますねー」
それも強みだね。《マジシャンズ・ナビゲート》は手札の《ブラック・マジシャン》を特殊召喚し、さらにデッキから闇属性・魔法使い族のレベル7以下モンスターを特殊召喚する。さらなる《ブラック・マジシャン》を特殊召喚すればエクシーズ召喚が狙え、《永遠の魂》の蘇生効果も発動しやすくなる。イラスト通りに《ブラック・マジシャン・ガール》を特殊召喚すれば、戦闘能力には秀でてないものの、必殺の《黒・爆・裂・破・魔・導》が発動できる。ただ、よく使われている方法としては、この2人とは縁もゆかりもない《ナイトエンド・ソーサラー》を特殊召喚して、相手の墓地を除外するという戦術があるかな。

「ほほー……。たしかに強力な効果ですねー」
『フリーチェーンで墓地2枚を除外』は今でも通用する強さだからね。ちなみに《ナイトエンド・ソーサラー》はチューナーだけど、レベルは2。《ブラック・マジシャン》は知っての通りレベル7で、《レベル・スティーラー》は牢獄に囚われている。扱いやすいレベル8シンクロにも、《氷結界の龍 トリシューラ》にも繋げられない点には注意だ。
「ふむー。なにが出せるのでしょーかー?」
そうだね……。めぼしいものはほとんどないけど、まあ、《蒼眼の銀龍》あたりが良いんじゃないかな。通常モンスターの蘇生効果を持っていて、一度素材として《ブラック・マジシャン》を消化できるから《永遠の魂》の発動機会を無駄にせずに済む。ただ、新マスタールールになった以上、リンクモンスターを絡めていく手も考えたほうがいいだろうね。この場合、扱いやすい斜めマーカーを持つ《デコード・トーカー》が効果モンスターを指定しているから、別の下向きマーカーのモンスターを頼るのが基本になるかな。

「ふむー? いーえ、通常モンスターはすべて《リンク・スパイダー》で効果モンスターにできますからねー。《デコード・トーカー》も使えるのですよー」

いや、その方法は知っているけど……。ぼくがほかのリンクモンスターを推す理由は3つある。1.無理にエクストラデッキから複数展開しなくていいこのデッキでは、《リンク・スパイダー》を使ってまで《デコード・トーカー》を出さなくても十分戦える。2.《ブラック・マジシャン》を蘇生→《リンク・スパイダー》召喚の手順を複数踏むとなると、さすがにエクストラデッキの圧迫が気になる。3.【ブラック・マジシャン】とびっくりするほど相性の良い下向きマーカー持ちリンクモンスターが別に存在する。
「せんせー? 3だけでもよかったのではー?」
真似したくなるじゃないか、Playmaker様の喋りかたは。……さて、ということでご紹介、最新のブースターで登場した《アカシック・マジシャン》さんだよ。

「ほほー。このカードはなんとなく知っているのですよー」
全然知らないようだから教えてあげよう。アローヘッド確認! 召喚条件はトークン以外の同じ種族のモンスター2体! ぼくは《マジシャンズ・ナビゲート》で呼び出した《ブラック・マジシャン》と魔法使い族モンスターをリンクマーカーにセット! サーキットコンバイン!
「はっ!? わたしが言いたかったのですよー!」
あとで聞いてあげるから今は我慢してもらおう。現れよリンク2! 《アカシック・マジシャン》! そしてリンク召喚成功時に1の効果発動! リンクマーカーの先に存在するモンスターをすべて手札に戻す!
「ほほー。強い効果ですねー」
とはいえ、《デコード・トーカー》が汎用リンクモンスターとして親しまれている今日この頃、エクストラモンスターゾーンの真下にわざわざ大切なモンスターを出してくれるデュエリストがいるかは怪しい。しかしこの効果は、自分の《ブラック・マジシャン》を手札に戻し、腐りかけの《マジシャンズ・ナビゲート》を蘇らせるためにも使えるんだよ。
「ほほー? なるほどー。蘇生した《ブラック・マジシャン》を手札に戻せるのですかー」
《マジシャンズ・ナビゲート》には墓地発動で相手の魔法・罠を無効にする強力な効果もあるからね。なるべくなら3枚積みたいところだ。それが原因で発生する手札事故は、なんとかして魔法使いを2体並べて《ブラック・マジシャン》も出して《アカシック・マジシャン》によって解消することができるのさ!
「……せんせー? それは難しーと思うのですけどー」
そして《アカシック・マジシャン》の2の効果! このカードが相互リンク状態の時、カード名を1つ宣言して、相互リンク先のモンスターのマーカーの数だけデッキをめくり、該当カードを手札に加える! この効果は見るからに《黒の魔導陣》との相性抜群!
「ふむー。そーしますとー、上向きのマーカーのモンスターを下に出せばいーのですかねー」
あるいは……1.《ブラック・マジシャン》を使ってエクストラモンスターゾーンに《リンク・スパイダー》をリンク召喚。2.リンク先(真下)に《アカシック・マジシャン》をリンク召喚。3.《アカシック・マジシャン》の効果で《リンク・スパイダー》をエクストラデッキへ戻す。4.2体目の《ブラック・マジシャン》を使ってエクストラモンスターゾーンに《リンク・スパイダー》をもう1度リンク召喚。5.《アカシック・マジシャン》の効果でデッキの一番上を手札に加える。という手順もあるかな。
「……せんせー? 2体の《ブラック・マジシャン》と《アカシック・マジシャン》のリンク素材で相手を殴ったほーが早そーなのですよー?」
ぼくもそんな気がしていたところだ。言ってくれてありがとう。デッキの一番上の1枚を手に入れるためだけにモンスターを4体使うのはさすがにね……。その後《リンク・スパイダー》と《アカシック・マジシャン》を《デコード・トーカー》あたりに変換できるけど、果たしてその行為でしか突破できない状況とは何だろうか……。
「ふむー。ほんとーに《アカシック・マジシャン》は【ブラック・マジシャン】と相性がいーのでしょーかー?」
悪くはないと思うんだけど……何なら《デコード・トーカー》でなく、除去効果持ちの《星杯戦士ニンギルス》を出すこともできるしね。しかし、うん。【ブラック・マジシャン】としての動きをほぼ放棄している感は否めない。まあ、《永遠の魂》を持て余しているならなにかのリンク召喚に《ブラック・マジシャン》を使ってもいい、そのくらいの認識に留めておいても今はいいかな。

「ふむー。《星杯戦士ニンギルス》は強そーですねー。しかし、下向きのマーカーがなくなるのは危険ですかねー」
ううん……。それじゃあリンク召喚は置いておいて、【ブラック・マジシャン】らしい話に戻ろう。こちらが《ブラック・マジシャン》とのコンボで有名なトラップカード、《マジカルシルクハット》だよ。魔術師とのコンボでトリック攻撃が可能!

「ははー。【ブラック・マジシャン】との相性はいーのでしょーかー?」
まあ、使えなくはないというところかな。知っての通り、このカードは相手の攻撃を防ぐことではなく、自分の魔法・罠を墓地に送ることを主目的に使われる。ちなみに新マスタールール施行に伴い、メインモンスターゾーンのモンスターしかこの効果を受けられなくなったから気を付けよう。【ブラック・マジシャン】で使うなら、《マジシャンズ・ナビゲート》を墓地に送るのが主な役割だね。
「ふむー。ほかにはなにがあるのでしょーかー?」
え? なにが?
「いーえ、ですからー、ほかにはどのよーなカードを墓地に送るのでしょーかー」
……まあ、ほら、いいじゃないか、そんなことは。
「せんせー? ……はっ!? ほかに墓地に送る魔法・罠がないのですかー!?」
いや、そんなことはない! たとえば《魔術の呪文書》をシルクハット化すれば1000ポイントライフが回復するよ!

「ははー。……ほかにはないのでしょーかー?」
……魔導書を墓地に送ることで、《ゲーテの魔導書》の発動コストを確保できるよ。

「なるほどー。《マジカルシルクハット》はあまり使えないのですねー」
う……。もっと墓地発動のサポートカードに恵まれていれば! それじゃあもう少し、《ブラック・マジシャン》ならコレ! という強力カードを見せてあげよう! ………………これか! 《黒魔術のカーテン》!

「ははー。次のカードは何でしょーかー?」
ひ、ひどい……。
「せんせー? さすがにコストが重すぎるのですよー。ライフポイントの半分は4000なのですよー?」
うん。まあ、そうだね。
「出したターンに特殊召喚できませんからー、リンク素材にもできませんねー。《永遠の魂》の効果も使えなくなるのですよー」
いや、待った。サーチコマンドを使って《千本ナイフ》を手札に加えるという手があるよ。
「ははー。デッキから《ブラック・マジシャン》を出す方法はほかにないのでしょーかー?」
あるにはあるけど、それを言うと《黒魔術のカーテン》の立場がないから秘密にしておくよ。
「ほほー……。ふむー。《賢者の宝石》はありますけどー、《ブラック・マジシャン・ガール》を出すほーが難しーですねー」

ふふ……ぼくの解説なしにきみが【ブラック・マジシャン】の全容を把握することなど不可能! とフラグを立てておいて……しかし、《黒魔術のカーテン》のこの効果、『三星降格』が流行したリンクス世界なら引っ張りだこになっても……いや、デッキに《ブラック・マジシャン》を留めておくという発動条件は難しいか。近々実装されるものと信じているんだけどね。
「そーですねー。そーいえば、《ブラック・マジシャン》の衣装や杖がモンスター化していたはずなのですよー」
さて。放っておくと勝手に辿り着かれそうだから構ってあげよう。つまり、《黒魔術のカーテン》の立場はこんな風に存在しないんだよ、という残酷なる解説を聞きたいわけだね?
「残酷ではありませんけどー、そのとーりですかねー」
それじゃあ教えてあげよう……デュエル! ぼくのターン! ぼくは《魔導書士 バテル》を召喚! 効果でデッキから魔導書を手札に加える! 手に入れるのは当然《ルドラの魔導書》! そして《魔導書士 バテル》をコストに《ルドラの魔導書》発動! デッキから2枚ドロー!

「《灰流うらら》の効果発動ー! 《ルドラの魔導書》を無効にするのですよー!」

させるか! ぼくの説明権限により、きみの手札5枚は《封印されし者の右腕》《封印されし者の左腕》《封印されし者の右足》《封印されし者の左足》《エクゾディア・ネクロス》と化した! よって2枚ドローは成立! そして潤沢な手札により、手札の《黒魔術のカーテン》を捨てて《幻想の見習い魔導師》を特殊召喚! この特殊召喚に成功した時、デッキから《ブラック・マジシャン》を手札に加える! さらに墓地の《ルドラの魔導書》と《黒魔術のカーテン》の2枚を除外することで《黒魔術の継承》発動! 《ブラック・マジシャン》または《ブラック・マジシャン・ガール》のカード名をテキストに記した魔法・罠1枚を手札に加える! ぼくは《黒の魔導陣》か《マジシャンズ・ナビゲート》か《永遠の魂》を手札に加える! ……という動きができるから、無理をして1ターンで《ブラック・マジシャン》を出す必要はないよ。

「ふむー……。そーしますとー、自分のターンで《ブラック・マジシャン》を出すことはできないのでしょーかー?」
まあ、下準備なしに《ブラック・マジシャン》を1ターンで呼びつけるという点に関して言えば、《黒魔術のカーテン》の右に出る者はいないね。カーテンだけに。
「ははー。意味が分かりませんかねー。ふむー……」
なにかな。特に手順に誤ったところも複雑なところもないと思うんだけど……。
「いーえ、《黒魔術のカーテン》に使い道があるとは思わなかったのですよー」
ひどい。
「【ブラック・マジシャン】は《ツインツイスター》に弱そーですからねー。《黒魔術のカーテン》も強いかもしれませんねー」
いや、それはどうかな……。
「弱いのですかー?」
それもどうかな……。
「ははー。はっきりしませんねー」
まあ、話があっちにこっちに飛んでしまったけど、要するに【ブラック・マジシャン】デッキの安定した動きは、《黒の魔導陣》と《永遠の魂》をフィールドに揃え、毎ターン復活するのをいいことに《ブラック・マジシャン》をコストや召喚条件でペンデュラムモンスターのごとく過労死させながら相手フィールドを除外していく……というものだね。

「ふむー。とてもシンプルですねー」
そこに様々なサポートカードを使うという選択肢が紛れ込んで、あれも使いたいこれも使いたいという欲を刺激してくる。ただまあ、勝つことに特化するのなら、《黒の魔導陣》と《永遠の魂》と《マジシャンズ・ナビゲート》あたりを中心にして、それらを手札に加えられる工夫をすればおおむね正解だよ。《千本ナイフ》と《黒・魔・導》は入れるか入れないかを含め、ちょっと投入枚数が考え物でもある。ただで手に入る除去と考えれば確実に強いからね。
「そーしますとー、《黒の魔導陣》や《永遠の魂》が破壊された時はどーするのでしょーかー?」
新たに手札に加えるしかないかな……。その質問は、『墓地利用デッキは墓地を全除外されたらどうするの?』と言っているようなものだからね。《黒の魔導陣》と《永遠の魂》のない【ブラック・マジシャン】デッキはほぼ9期以前の状態に戻ってしまう。継続したリカバリー能力やアドバンテージ獲得能力を得るためには、ほかのカードでは駄目なんだ。
「ふむー。なんとなく分かっていましたけどー、《黒の魔導陣》が中心なのですねー」
《ブラック・マジシャン》が出るだけで相手のカードを除外できるからね。このあたりはリンクス環境で大暴れした《ハーピィの狩場》に近いものでもある。自分・相手ターンにつき1枚、相手カードを自由なタイミングで除外だからね。よって、これらを守るカードも必要になってくるんだけど……そのあたりは別に話さなくてもいいかな。デッキを作るという話でもないからね。
「そーですねー。《ブラック・マジシャン》はドラゴンではありませんしー、あまりデッキを作りたくはならないのですよー」
さて……。それじゃあ続きは明日に回そう。今回色々と省略したカードの話をするよ。
「ほほー。それではー、また明日の機会にー」
また明日の機会に。
author:海水晶, category:ピンポイントレッスン, 18:23
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せんせーとわたしの紅く漲るeyes(2)
(攻撃力は上級レベル。まぼろしの超レアカードだ!)
まさか公式側でフライングゲットをするとはね……。まあ、結果としては確かに同じことなんだけど……。
「せんせーっ! レッドアイズの話の続きなのですよー!」
え? ああ……うん。そうだね。ちなみにきみは確認したかな、来月から施行される新しいリミットレギュレーション。
「いーえ、知りませんねー。Vジャンプの発売はまだ先ですしー、どーせ来月までに見ればいーものですからねー。せんせーは知っているのでしょーかー?」
まあ……《テラ・フォーミング》と《神の通告》が準制限になることだけ覚えておけば大体大丈夫だよ。さて、それじゃあレッドアイズの話、と……。モンスターについては昨日で大体終わったからね。今日はレッドアイズ系の魔法罠の話ということにして、まずはそれらをサーチできる《レッドアイズ・インサイト》から見ておこうか。

「ほほー。これは強力なカードですねー」
レッドアイズ限定の《おろかな埋葬》をコストだと言い張り、効果でレッドアイズ魔法か罠1枚を手に入れる。非の打ちどころがない優秀なカードだね。レッドアイズは墓地に置かなければ場に出せないことも多いし、なにより初手で使いたい《真紅眼融合》の初手率を高められるのは素晴らしい。3枚積みしない理由を探すほうが難しいカードだ。
「そーですねー。レッドアイズは墓地から復活するイメージがありますからねー」
まあ、その理由になっているのは《レッドアイズ・スピリッツ》や《真紅眼の鎧旋》といった蘇生系トラップだろうね。あとは《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》の墓地へ送られた場合の効果か。とにかく出したいレッドアイズは墓地に送っておけばいい。ただ、《真紅眼の鎧旋》は基本的に通常モンスターの蘇生カードでしかないことは覚えておこう。

「ふむー。相手に破壊されなければレッドアイズは出せないのですねー。びみょーですかねー」
《真紅眼の黒竜》とデュアルのレッドアイズなら、1の通常蘇生効果でも2のレッドアイズ蘇生効果でもフィールドに展開できる。しかしフィールドにまずレッドアイズを出さないと自分からは動けない。その点、《レッドアイズ・スピリッツ》は何のわだかまりもなく蘇生できる点で優秀だね。
「しかし、使いきりですからねー」
このあたりはうまくバランスが取れているとも言える。《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》のような、フィールドに出しさえすればあとは勝手に暴れてくれるレッドアイズも存在することを考えると、《レッドアイズ・スピリッツ》もあながち捨てたものではない。汎用蘇生カードの《リビングデッドの呼び声》や《戦線復帰》と比べても優秀なカードに違いはないからね。

「ふむー……。たしかに強そーですかねー」
《真紅眼の鎧旋》の『自分・相手ターンに1度ずつ蘇生』という強烈なアピールについ目を奪われがちではあるけど、自分が出したいのが通常モンスターやデュアルのレッドアイズなのか、効果モンスター・融合モンスター・エクシーズモンスターを含めたレッドアイズなのか、1度考えておきたいところだ。まあ、両方入れて実戦で試すのが手っ取り早いんだけどね。
「そーですねー。とりあえず1枚は入れておくのですよー」
ほかには……。まあ、蘇生と言えばこれらのカードも考えないわけにはいかないかな。《復活の福音》と《銀龍の轟咆》。《復活の福音》はレベル7・8のドラゴンを蘇生して破壊の身代わりにもなり、《銀龍の轟咆》は通常ドラゴンをフリーチェーンで蘇生できる。ドラゴンかつレッドアイズのモンスターだけを蘇生するなら、もはや《死者蘇生》はデッキに入らないほどのサポートの徹底具合だよ。

「ふむー。しかし、《レッドアイズ・インサイト》でサーチできませんからねー。《銀龍の轟咆》よりも《真紅眼の鎧旋》のほーがよさそーですしー、びみょーですかねー」
《真紅眼の鎧旋》はフィールドにレッドアイズを維持しないと継続した蘇生ができないからね。7月から準制限になる《ブラック・ホール》を発動された時には相手のターンに動ける強みもなくなる。強力ではあるけど、それ1枚でどうとでもなるほどのパワーカードとは言えないかな。
「ふむー。全部入れて試すべきですかねー」
それが一番簡単だね。ちなみに《真紅眼融合》と共存することを考えた場合、ドラゴンデッキの心強い味方、《復活の福音》さえもどれだけ投入できたものか怪しくなってくる。一番安定しているのが《レッドアイズ・スピリッツ》で、それ以上のリターンを得られる可能性があるのが《真紅眼の鎧旋》と《復活の福音》。《銀龍の轟咆》はそれぞれのカードの持つデメリットを持たない代わりに、大きな成果を上げることもない。そんな感じかな。
「ふむー。レッドアイズは《真紅眼の鋼炎竜》でも蘇生できますからねー。自分ターンに素材を出せるカードのほーが良さそーなのですよー」

なるほど……そういう見方もあるか。ちなみに自分ターンでレッドアイズを墓地に沈めるカードとして、忘れてはならないのが《紅玉の宝札》だ。レベル7のレッドアイズを墓地に送って2枚ドロー。《トレード・イン》のレッドアイズ版に見えるけど、その後デッキからレベル7レッドアイズをさらに1枚墓地に送れる。蘇生からの展開に繋げやすくなる上に、《レッドアイズ・インサイト》を引き込みやすくもなる。これ自体はレッドアイズカードじゃないから、そこは注意しておこう。

「ふむー。レベル7のレッドアイズは《真紅眼の黒竜》と《真紅眼の不死竜》以外に浮かばないのですけどー」

該当するものは……と。劇場版『超融合』で登場した《Sin 真紅眼の黒竜》、クラッシュ・オブ・リベリオンで登場したデュアルの《真紅眼の黒炎竜》、シャイニング・ビクトリーズで登場していた《レッドアイズ・トゥーン・ドラゴン》。大体このあたりだね。

「ははー……。びみょーなカードばかりですねー」
《紅玉の宝札》を使わなくていいのなら、ほぼすべてがデッキに入れる必要のないカードだね。《真紅眼の黒炎竜》だけは、デュアル後のダメージ効果目当てに使う手もなくはない。ただ、基本的に《真紅眼の黒竜》や《真紅眼の黒炎竜》は手札に持っていて嬉しいものではないから、《紅玉の宝札》のためにレベル7レッドアイズを増やすと、《紅玉の宝札》が来ない時に邪魔者になってしまいかねない。通常の《融合》をデッキに入れてみたりと、手札にある時のほかの使い道を用意してあげるのがいいだろうね。
「ふむー。レベル7と書かれていなければ《紅玉の宝札》を3枚入れるのですけどー」
それにはぼくも同感だ。さて、あとは……そうそう、存在を忘れていた。《紅玉の宝札》のイラストに描かれているモンスター、《伝説の黒石》についてはまだ触れていなかったね。

「《伝説の白石》とは違う効果ですねー」
そうだね。基本的には通常召喚してリリースし、レベル7以下のレッドアイズを特殊召喚する1の効果を使っていくことになる。召喚権がほぼ必須だから、その点でデュアルとはやや噛み合わせが悪い。【レッドアイズ】デッキの理想は1ターン目に《真紅眼融合》を発動することだから、それ以降のターンで召喚し、レッドアイズモンスターに化けていくことになるね。ちなみに、《伝説の黒石》からは《真紅眼の鉄騎士−ギア・フリード》も誕生するよ。
「ははー……。鋼鉄の騎士が卵から生まれるのですかー」
伝説になるのも納得の怪しい卵だ。レベル1・ドラゴン族ゆえに《真紅眼の幼竜》からサーチすることもできるし、お試しでデッキに入れてみてもいいかもしれないね。
「ふむー。使いにくいカードではなさそーですけどー、なぜかせんせーの評価は低そーですねー」
悪いカードではないけど、《伝説の白石》に名前が似ていることを考えればね。仮にこのカードがレッドアイズを手札に加えられたら、《紅玉の宝札》と合わせてデッキがぐるぐる回ったのにと考えてしまうんだよ。
「ははー……。なるほどー。しかしですねー、手札に加えるより特殊召喚したほーが強いのですよー」
レッドアイズには《真紅眼融合》があるから、特殊召喚できないターンもあるんだよ。自分ターンで特殊召喚するカードよりも、まず《真紅眼融合》を手札に加えるカード、そして相手ターンに特殊召喚できるカードのほうが使いやすい。とはいえ、今後も新たなレッドアイズリメイクが出てきた場合は《伝説の黒石》の価値も上がるかもしれない。城之内くんの使ったモンスターはレベル7以下のモンスターがほとんどだからね。
「ふむー。《真紅眼の人造人間−サイコ・ショッカー》が出てくるのですかねー?」
それは非常に強そうだ……。下手をすると《真紅眼の黒竜》を出さないままデュエルに勝ってしまいかねないな。さて。
「やはり融合モンスターで攻めたほーがいーですかねー……。ふむー」
ここで1つ質問だけど、騎士と城之内くんならどちらがいいかな?
「城之内くんにしておきますかねー。何なのでしょーかー?」
それじゃあこちらだ。色々と逸脱したことをやっていたアニメ『ドーマ編』において、城之内くんがリアルファイトデュエルをした時に現れたモンスター、それが《ロード・オブ・ザ・レッド》。そして専用儀式魔法の《レッドアイズ・トランスマイグレーション》も見ておこう。

「ははー……。このカードですかー」
《レッドアイズ・トランスマイグレーション》は通常の儀式召喚の手順に加え、リリースの代わりに墓地のレッドアイズを除外していいとも言っている。しかしこちらはレッドアイズカードだけど、出される《ロード・オブ・ザ・レッド》はレッドアイズモンスターではないから気をつけよう。これを使うなら専用デッキを組んだほうがいいかな。
「ふむー……。強力なカードですねー」
イラストに映っているのはまぎれもなく、《ロード・オブ・ザ・レッド》を装着した城之内くん本人だ。そしてその効果はと言うと、自分・相手ターンで《ロード・オブ・ザ・レッド》以外の効果が発動した時、1.モンスター1体を破壊する、2.魔法・罠1枚を破壊する、の2つの選択肢を、それぞれ1ターンに1つずつ使える。つまり、うまく使えば1ターンに2枚までカードを破壊できるというわけだ。とても攻撃力2400とは思えない制圧力だね。
「ふむー。これならブルーアイズにも勝てそーですかねー」
まあ、ブルーアイズ側の墓地に《復活の福音》が落ちていなければね。落ちていなければ自分ターンと相手ターンで2回破壊しに行こう。ちなみに、この《ロード・オブ・ザ・レッド》を使うことを考えた場合、速攻魔法である《銀龍の轟咆》の価値は急激に増すことになる。
「ほほー。相手のカードを好きなタイミングで破壊するのですねー」
とにかく自分だけの特性を持っていれば、必要とされる場面は訪れるという例だね。さて、それじゃあこれで城之内くんの話を終わりにして、次は騎士の話をしよう。《白竜の聖騎士》のレッドアイズ版モンスター、《黒竜の聖騎士》だよ。

「ははー……。びみょーな……はっ!? 《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を呼べるのですよー!?」
そう。オリジナルの《白竜の聖騎士》が《青眼の白龍》しか呼べなかったのに対して、このモンスターは時を経て第9期に出た強みを活かし、あらゆるレッドアイズモンスターに化けられる。ちなみに儀式魔法の《黒竜降臨》も墓地で《レッドアイズ・インサイト》と同じ魔法・罠サーチ効果を使える。こちらは《レッドアイズ・インサイト》をサーチできるから、1度《レッドアイズ・インサイト》を経由して、その発動コストとしてレッドアイズを墓地に送ることもできるよ。
「ほほー……。どーせ使えないモンスターだと思っていたのですけどー、ふつーに強いですねー」
儀式特有の問題については特に言う必要もないだろう……。さて……さてさて。レッドアイズ系カードはかなり多いけど、さすがにこれで大体は見ていけたかな。最後にこのカードを見て終わりにしよう。OCGでは数少ない、引き分けを狙えるカードの1枚、《レッドアイズ・バーン》だよ。

「ほほー……。……《黒炎弾》でいーですかねー」
まあ、そう言われるとね……。《真紅眼の黒竜》の攻撃を阻害しないという点で、戦闘することで効果ダメージを与える《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》とはなかなか相性が良い。カード名がフィールド上でのみレッドアイズになったモンスターでも使用可能だからね。あるいは《黒炎弾》共々3枚積みして、効果ダメージによる速攻勝利を狙うというのも1つの手だ。

「ほほー……。たしかに、ふつーのレッドアイズデッキでは使いにくそーですかねー」
ただ《真紅眼の黒竜》を出す以外の戦術も色々ある、ということを再確認できたところで、ひとまず今回は話を終えておこう。さて……。
「ふむー。新しーカードを中心に作ってみますかねー」
ちょっといいかな。
「何でしょーかー?」
この、せっかく手に入れたデュエルリンクスのSR交換権なんだけど、使い道に乏しくてね……。レジェンドドロップカードもカードトレーダーのラインナップカードもどうせ揃えようとすれば揃うものだし……。これは《レッドアイズ・スピリッツ》に使ってもいいのかな。
「そーですねー。すでにカードトレーダーにないカードを選んでもいーのではー?」
《シモッチによる副作用》でも選べというのかな。欲しいカードや後で必要になりそうなカードはあらかた手に入れ終わっているんだよ。《凡骨の意地》が選択肢にあれば取っておくところなんだけど……。
「《究極完全態・グレート・モス》は持っているのですかねー?」
ああ……うん。あれは1枚あれば十分だからね。これ以上は要らないかな。
「そーなりますとー、期間限定のレジェンド報酬しかなさそーですねー。《レッドアイズ・スピリッツ》でいーのではー?」
やはりそうなるか……。本当はプレミアム加工版を手に入れたかったんだけどね。ここは妥協しておこう。吹雪さんが参戦して《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》が実装される日のために……。
「ははー……。デュエルリンクスで《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》が墓地に送れますかねー?」
……! うう……せっかくレッドアイズの話をしたのに! まるで方針が定まらない!
「そーですねー。レッドアイズのカードは効果ダメージが強いものばかりですからー、デュエルリンクスにはあまり出ないと思うのですよー」
言われてみれば……。すると、《レッドアイズ・スピリッツ》は……いや、待った! 城之内くんの新たなレベルアップ報酬に《おろかな埋葬》が設定される可能性がある! やはりぼくは《レッドアイズ・スピリッツ》を選んでおこう。後々になって4枚以上所持することになっても、3枚目が足りないと嘆くよりはよほど良い未来だからね!
「そーですねー。ほしーカードはほしー時に手に入れればいーのですよー」
よしよし……これで満足行く結果になった。それじゃあ、また次の機会にでも。
「それではー、また次の機会にー」
author:海水晶, category:ピンポイントレッスン, 15:23
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せんせーとわたしの紅く漲るeyes(1)
(こどもドラゴンとあなどってはいけない。うちに秘める力は計り知れない)
「せんせーっ! 今日は何の話なのでしょーかー?」
え……? ああ……そういえばきみを呼んでいたね。ふふふ。甘い考えだったよ。とりあえず最終予選入りさえできれば満足だなんて……。まさか、まさかあそこまで勝てないとは!
「ははー。デュエルリンクスのことを引きずっているよーですねー」
きみだってかなりボロボロだったじゃないか! ぼくのアドバイスがなければプラチナランクに上がることさえできなかったんじゃないかな!
「ふむー。たしかにびみょーに助かりましたけどー、ライバルが手を貸してくれるのはとーぜんのことですからねー。感謝する気はありませんかねー」
それはひどい……。まあ、まあいいとしよう。終わったことをあれこれ言っても仕方ない。まさかの十連敗でみるみるうちにランクダウンしていったことなんて……。
「ふむー。今日は何の話なのでしょーかー?」
そうそう、OCGの話だった。いや、デュエルリンクスで新パックが現れたからね。その中のレッドアイズ系カードに影響されて、今月発売されたデュエリストパック−レジェンドデュエリスト編−の内容を踏まえつつ、いつしか様変わりしていたレッドアイズ事情の話をしようかと思ったんだよ。
「ははー。ほんとーにOCGの話なのですかねー?」
さて。それじゃあ……まずこちらを見てほしい。《真紅眼の飛竜》だよ。

「せんせー?」
これはそのターンの通常召喚権を放棄することと引き換えに、エンドフェイズに墓地のレッドアイズを特殊召喚してくれるというモンスターだ。攻撃力が1800あるから、リンクス環境では大活躍だね。
「せんせー? OCGの話なのでしょーかー? デュエルリンクスの話なのでしょーかー?」
ふふ……ふふふ……。それじゃあ次を見ていこう。《レッドアイズ・スピリッツ》。レッドアイズモンスター1体を蘇生させるという、《真紅眼の飛竜》と同じ効果を持つトラップカードだ。本気の城之内くんから3枚貰った人はおめでとう。1枚以下の人は泣かずに再出現を気長に待とう。

「せんせー? OCGの話になっていないのですよー?」
え? そうだったかな……。OCG? OCG……ああ、十二獣がどうかしたのかな。そろそろ次のリミットレギュレーションが発表される頃だね。
「ふむー。どーしてもデュエルキングになりたかったよーですねー」
違うんだ……。今のぼくの気分をたとえるとだね、《プレゼント交換》で《スクラップ・コング》のシャツを手に入れたゴブリンのようなものだよ。自分は望んだ以上の結果を手に入れられるものと、理由もなく信じていたんだ。
「ははー。しかし、せんせーはわたしにアドバイスしてプラチナランクにしてくれたでしょー? せんせーは自力でプラチナランクになりましたからー、せんせーのほーが勝負に勝ったと言えるのではー?」
……まあね?
「そーでしょー?」
まあ、きみに負けるなんてことはね……? さすがにないかな。そもそもデュエルリンクス環境は徐々にしかし確実にOCG環境に近づかざるを得ない存在。それを踏まえてカード収集をしていたぼくには、課金無課金の差などないも同然! ただ闇雲に課金しているだけのきみに劣る理由なんて微塵もないな!
「ははー……。調子に乗り始めましたねー」
さて! それじゃあOCGの話をしようか! これを見てほしい。最近新登場した《真紅眼の幼竜》。《ベビードラゴン》と《真紅眼の黒竜》の両方のリメイクとも言えるカードで、《真紅眼の黒竜》の幼体のような姿をしている。効果と見た目の両方で《黒竜の雛》の立場を脅かす存在だよ。

「ふむー。なるほどー。攻撃力は低いですけどー、使いやすい効果ですねー」
戦闘で墓地へ行くことで、デッキからレベル7以下のレッドアイズを呼び、自身は攻撃力300アップの装備カードと化す。《真紅眼の黒竜》の課題の1つである低い攻撃力も、2700まで強化できるというわけさ。
「なるほどー。しかし、《青眼の白龍》には勝てないのですねー」
まあ、簡単に勝ってしまうのも、それはそれで最強としての《青眼の白龍》の立場がないからね。そして2の効果で、装備されている《真紅眼の幼竜》が墓地へ送られた場合……つまり、装備モンスターが健在のままこの《真紅眼の幼竜》が墓地へ送られた場合、ドラゴン族・レベル1モンスターをデッキから手札に加えられる。これで《黒竜の雛》を手に入れるも良し、《黒鋼竜》を手に入れるも良しというわけだ。

「はっ! 《黒鋼竜》は攻撃力が600上がるのですよー!」
まあ、《青眼の白龍》に並ぶことはできるけど……。ただ、《真紅眼の幼竜》の2の効果、『装備カードだけをうまく墓地に送るのは難しい』というごく当たり前の問題にぶつかることになる。そこで、《真紅眼の幼竜》で自爆攻撃した際、《真紅眼の黒竜》以外のレッドアイズを呼び出す手が考えられる。その有力な候補がもう1体のリメイクモンスター、《真紅眼の鉄騎士−ギア・フリード》だよ。

「ふむー。《鉄の騎士 ギア・フリード》のリメイクモンスターですねー」
そう。オリジナルは自分にカードが装備された時、問答無用で破壊する効果を持っていた。しかしリメイクでありレッドアイズにもなった《真紅眼の鉄騎士−ギア・フリード》は少し違う。まず、《真紅眼の幼竜》で《真紅眼の鉄騎士−ギア・フリード》を特殊召喚したとしよう。《真紅眼の幼竜》は装備カード化する。そしてカードが装備されると、《真紅眼の鉄騎士−ギア・フリード》には2つの選択肢が与えられる。1つ目は、装備されたカードをリメイク前のごとく破壊し、さらに相手の魔法・罠1枚を破壊する道だ。
「ふむー。強力な効果になっていますねー」
装備カードを破壊するかしないかが選べるようになっているのも大きい。そして装備カードの《真紅眼の幼竜》を破壊したなら、やはりドラゴン族・レベル1モンスターをサーチできるようになる。
「なるほどー」
しかし、カードを装備した《真紅眼の鉄騎士−ギア・フリード》にはもう1つの道もある。その場で反射的に破壊したくなる衝動を我慢して、第2の効果のコストとして装備カードを墓地に送ることができる。すると墓地からレベル7以下のレッドアイズ1体を特殊召喚できる。《真紅眼の鉄騎士−ギア・フリード》でも《真紅眼の幼竜》でも蘇生対象には選べるけど、素直に考えればここは《真紅眼の黒竜》を呼ぶところかな。
「ふむー。そしてやはり《真紅眼の幼竜》の効果が発動できますねー」
そう。デッキから《黒鋼竜》でも《星杯の守護竜》でも《太古の白石》でも《破壊剣士の伴竜》でも、好きなレベル1ドラゴンを手札に加えることができるよ。

「はっ! よくわからないデッキができそーなのですよー!」
そう。装備カードの《真紅眼の幼竜》をうまく墓地に送ってあげられれば、レッドアイズとブルーアイズの混合デッキやバスター・ブレイダーとの混成デッキを回すことも可能だ。リンク召喚を導入しているなら、《星杯の守護竜》も悪くない。さて、ほかに新しいリメイクは……まあ、一番謎のこれだろうね。《鎖付きブーメラン》と《真紅眼の黒竜》をなぜか混ぜ合わせて生まれた存在、《鎖付き真紅眼牙》だよ。

「ははー……。《鎖付きブーメラン》のリメイクカードなのですかねー?」
そうとしか思えないけど、だとしてもなかなか信じがたい。この分だと、《天使のサイコロ》や《悪魔のサイコロ》、《墓荒らし》あたりもいつかレッドアイズになりそうだ。さて。元々の《鎖付きブーメラン》は、攻撃してきた相手モンスターを守備表示にする効果と装備モンスターの攻撃力を500アップする効果があった。2つ以上の効果を持っているトラップは昔は珍しかったからね。そのことを踏まえてか、この《鎖付き真紅眼牙》にも2つの効果がある。1つ目は、自分フィールドのレッドアイズに装備して、モンスター限定の2回攻撃能力を与える効果。装備という性質上、もちろん《真紅眼の鉄騎士−ギア・フリード》に使ってその効果発動に繋げることもできる。
「ふむー。悪くない効果ですけどー、びみょーですかねー」
まあ、こちらの効果はおまけみたいなもの、強力なのは2つ目の効果だ。装備されている《鎖付き真紅眼牙》を墓地に送り、自分・相手フィールドの効果モンスター1体を対象とし、それを装備カードにしてしまう。つまり、相手モンスター1体を任意のタイミングで除去できる効果だ。
「ふむー……。《破壊輪》や《強制脱出装置》でもいーのではー?」
まあ、単純な除去性能で言えばね。しかしレッドアイズの名を持っていることで、《黒鋼竜》や《レッドアイズ・インサイト》によって手札に加えることができる。サーチの効く除去カードと考えると、なかなか有用じゃないかな。
「ふむー。そう言われますと、そーですかねー」
さて。しかし、ここまで出たカードには1つ大きな問題があってね。除去性能を持つ《鎖付き真紅眼牙》の効果対象は、効果モンスターのみ。つまり、シンプルに《青眼の白龍》を一瞬で倒すようななにかはまだ出ていないんだ。
「《真紅眼の黒竜》よりも《青眼の白龍》のほーが強いのはとーぜんですからねー」
デッキの構築幅で言えば互角だと思うけどね。ということで、ここはレッドアイズだけが持つ圧倒的強力カードに頼ろう。大きなリスクと大きなメリットを絶妙なバランスで混在させた魔法カード、《真紅眼融合》だよ。

「ほほー。そのカードの話ですかー」
このカードの登場自体はすでに二年も前の話になる。けど、その後出せるモンスターが増えたことで、当時にはできなかった使い道も見えてきた。まず、カードの発動を『名称ターン1』で縛っていることに加え、そのターンこのカード以外で召喚・特殊召喚できないという制約もある。豊富なレッドアイズ蘇生カードを、このカードを使うターンだけは絶対に使えないというわけだ。
「ふむー。そーいえば、《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》も出ていましたかねー」
そうだね。手札・デッキ・フィールド……まあ、基本的にはデッキからすべての融合素材を選んで墓地に送り、レッドアイズを融合素材に指定している融合モンスターを融合召喚する。まずは最新の《真紅眼の黒刃竜》から見てみようか。

「ふむー。攻撃力が2800ありますねー」
それよりもなによりも、融合素材の指定が一風変わっている。従来はドラゴン族だけで構築できた【レッドアイズ】デッキにはありえない、『戦士族モンスター』という指定だ。《真紅眼の鉄騎士−ギア・フリード》を意識した素材縛りだね。
「ふむー。城之内くんのファンデッキには使えそーですねー」
まあ、あえて《正義の味方 カイバーマン》を融合素材にして海馬くんに屈辱を味わわせるのも一興だね。さて、1つ目の効果はレッドアイズの攻撃宣言時に墓地の戦士族を《真紅眼の黒刃竜》自身に装備する効果。味方のレッドアイズが仮に5体いれば、1ターンで5枚の戦士を装備して攻撃力が200×5=1000ポイント上がることもありえる。ただ、この仮定にはいくつか無理もあるね。それがなにかわかるかな。
「そーですねー。5体のレッドアイズで攻撃しますとー、相手のライフポイントが先になくなりそーですかねー」
まあ、それも一点。ほかには、戦士族モンスターをそこまで墓地に溜めておけるかという点もあるかな。ただ、これについては【E・HERO】あたりで《沼地の魔神王》を使って融合した場合には問題ではなくなる。《E・HERO シャドー・ミスト》を再利用できたりと、関係ない戦士デッキでもなかなかの有用性を誇るよ。
「ははー……。レッドアイズの話ではなくなっていますねー」
まあ、選択肢の1つということだね。ちなみに、1の効果で装備1枚につき攻撃力200アップ、2の効果では装備カード1枚をコストに自分フィールドへの対象効果を無効にして破壊、第3の効果では自分が破壊された場合に装備していたカードをすべて特殊召喚と、すべての効果が『どんどん装備カードを増やせ』と言っている。すでに《真紅眼の黒刃竜》が攻撃を終えたあとであっても、可能な限り装備効果は使っておきたいところだ。
「ふむー。しかし、対象のカードは《真紅眼の鉄騎士−ギア・フリード》くらいしかないのではー?」
まあ、基本的にはそうなるね。レッドアイズと装備カードと言えば《ヘルモスの爪》が少し浮かぶけど、あのカードで出せるモンスターはほかの効果で特殊召喚できない。《黒鋼竜》を手札に持っていれば、それを装備することで墓地へ送られた場合の効果を2度使いに行くことはできるかな。
「ふむー。ドラゴン族が装備できれば強い効果でしたかねー」
まあ、融合に使った《真紅眼の鉄騎士−ギア・フリード》を装備するだけでもなかなかのものだよ。さて。ほかにレッドアイズで融合するモンスターといえば……。まあ、最高攻撃力の《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》を見ておこうかな。

「ほほー! やはり強いですねー! 攻撃力3500なのですよー!」
攻撃力しかわからない子のような発言だけど、たしかに3500は強い。《RR−アルティメット・ファルコン》ラインでもあるからね。レベル7のレッドアイズとレベル6のドラゴンという、元々の《メテオ・ブラック・ドラゴン》を意識した融合素材が指定されている。つまり、ちょっと工夫しないと出せないモンスターだよ。
「ふむー。レベル6のドラゴンですかー。《聖刻龍−トフェニドラゴン》がいーですかねー?」

まあ……海馬くんをあくまで意識して《クリスタル・ドラゴン》を使うも良し、オリジナルに気を使って《メテオ・ドラゴン》にするも良し、リメイク体の《真紅眼の凶星竜−メテオ・ドラゴン》にするも良しだよ。

「ふむー。どれもびみょーですかねー」
レッドアイズの名を持っていてもこの評価とは……。あとは、光属性を混ぜられるなら《ライトパルサー・ドラゴン》も悪くないね。

「やはりびみょーですかねー。ふむー。《真紅眼の凶星竜−メテオ・ドラゴン》しかなさそーですねー」
……まあ、いずれにせよ、融合素材を揃えて融合召喚すれば、《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》の1の効果を発動できる。デッキから好きなレッドアイズを墓地へ送りつつ、その攻撃力の半分のダメージを相手に与える。レッドアイズの『効果ダメージ使い』という印象をより強化する効果だ。
「ふむー。《おろかな埋葬》効果は強いですねー」
そして2の効果で、モンスターゾーンから墓地へ送られた場合、墓地の通常モンスター1体を蘇生できる。この効果を意識するなら、1の効果で墓地へ送るのは《真紅眼の黒竜》かデュアルのレッドアイズモンスターということになるね。
「やはり《真紅眼の凶星竜−メテオ・ドラゴン》を使うべきですかねー」
まあ、通常モンスターの《メテオ・ドラゴン》でもいいけどね。
「《真紅眼の黒竜》はレベル7ですからねー。《聖刻龍−トフェニドラゴン》との相性は特に良くありませんしー、使う意味がないのですよー」
そういうものかな……。まあ、オリジナルの《メテオ・ブラック・ドラゴン》を活用しないと難しそうなところではある。ちなみに《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》は墓地へ送られればシンクロ・リンク素材になった場合も蘇生効果を使えるから、リンク2の素材にしつつリンク3に繋げる、ということも可能だよ。
「ほほー……。それは面白そーですねー」
レッドアイズからは脱線しそうではあるけどね。そしてもう1体のリメイク融合体、《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》も忘れてはならない。レベル6でデーモンの通常モンスターという、これも変わった融合素材を指定するモンスターだよ。

「ふむー。レッドアイズの融合モンスターは強いですけどー、出しにくそーですねー」
ちなみに融合素材として該当するのは《デーモンの召喚》と、下位互換の《タルワール・デーモン》のみ。デュアルを視野に入れると《真紅眼の凶雷皇−エビル・デーモン》も該当するけど、デッキの中では通常モンスター扱いにならないから、《真紅眼融合》を使う場合はほぼ《デーモンの召喚》一択になる。

「ははー。原作どーりですねー」
問題は、《デーモンの召喚》が融合素材以外の役割を持ちにくいことかな。ただ、レベル6ということは《聖刻龍−トフェニドラゴン》と組み合わせることで《真紅眼の黒竜》のリクルートとエクシーズ・リンク召喚への準備ができるということでもある。あえて強気の3枚積みという手もなくはないね。
「ふむー……。たしかに《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》の素材もびみょーでしたからねー。ほかの使い道はほしーところですねー」
さて。改めて《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》に目を向けると、第1の効果で、このカードの戦闘中は相手のカード・効果の発動ができなくなる。アンティーク・ギアによく似ているけど、相手に攻撃された場合も有効な点でこちらのほうが強いと言える。第2の効果は、融合召喚で現れたこのカードが戦闘したバトルフェイズの終了時、墓地のレッドアイズ通常モンスター1体の攻撃力分のダメージを与え、そのモンスターをデッキに戻すというもの。基本的には《真紅眼の黒竜》を戻すことになるね。

「ふむー。《真紅眼融合》で出せば《真紅眼の黒竜》が墓地にいますからねー。使いやすい効果ですねー」
《龍の鏡》以外で出したなら、《真紅眼の黒竜》はほぼ確実に融合素材として墓地にいる。3200で攻撃して、バトルフェイズ終了時に2400ダメージを与える効果と言って大体合っているだろう。ただ、《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》とどちらを優先して出すかという問題になると、やや《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》の分は悪いと言える。
「ふむー。しかし、2400ダメージは大きいのですよー?」
まあ、そうなんだけど……。しかし、《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》のほうが300ポイント攻撃力が高く、出た時点で効果ダメージを与えられ、フィールドからいなくなっても墓地の通常モンスターが復活するからね。安定感が非常に大きいんだ。
「ははー。そーなりますとー、《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》はいらないカードなのですかねー?」
いや、そこまでは言ってない。1ターンで与えられるダメージの量は間違いなく上回っているからね。トドメを刺すのに《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》でなければならないシチュエーションも普通に発生するだろう。仮にダイレクトアタックができたとすると、3200+2400=5600ダメージを1ターンで与えられることになる。あと2400ポイントあればワンショットキル達成だけど、墓地に《真紅眼の黒竜》を残さないとダメージが与えられないから、そこまでは届きそうで届かない。
「はっ!? 《黒炎弾》を使えばいーのですよー!」
よし。《黒炎弾》の効果を確認してみよう。はい、どうぞ。

「わかっていませんねー。《真紅眼融合》で出したモンスターはカード名が《真紅眼の黒竜》になりますからー、…………なるほどー」
わかったようだね。
「《黒炎弾》を使うターンは攻撃できないのですねー」
《真紅眼の黒竜》だけはね。ちなみに《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》のダメージ効果は融合召喚しただけで使用できるから、仮に初手に《真紅眼融合》と2枚の《黒炎弾》を持っていた場合、攻撃力2000以上のレッドアイズを墓地に送って1000以上のダメージ、さらに3500ダメージが2回でワンターンキルが完成する。

「ははー……。《黒炎弾》は強いですねー」
《真紅眼の黒竜》が攻撃できないという制約も、融合・シンクロ・エクシーズ・リンクの素材にすれば痛くもかゆくもないからね。隠し味の1枚投入から1キル狙いの3枚積みまで自由自在の良カードだ。いやいや、『このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない』なんて制約じゃなくて本当によかったよ。
「そーですねー。どのよーなモンスターでもリンク素材にはできますからねー」
さて。まあ、レッドアイズと言えば大体こういった感じだね。あと1枚だけ見ておこう。黒きその姿に合ったエクシーズ体へと変化を遂げたレッドアイズ、《真紅眼の鋼炎竜》だよ。

「これはよく知っているのですよー」
汎用のランク7モンスターだから見る機会も多いね。エクシーズ素材を持っていれば効果破壊されない1の効果、エクシーズ素材を持っていれば相手の発動した効果の解決後に500ダメージを与える2の効果、自分・相手ターンにエクシーズ素材を1つ使い、通常モンスターのレッドアイズを蘇生する3の効果を持っている。どの効果も強力で、2800の攻撃力と合わせてなかなか活躍のさせ甲斐がある。ただ、新マスタールールになったから、3の効果でレッドアイズを蘇生させても、《真紅眼の鋼炎竜》がフィールドに存在する限り融合召喚ができないことは覚えておく必要がある。
「ふむー。それは仕方ありませんかねー」
しかし3の効果が強力なことに違いはない。仮に相手ターンを生き延びられたなら、相手のエンドフェイズで一度、自分のターンでもう一度蘇生効果を使うことで、元々2体のモンスターで出した存在でありながら、リンク3のモンスターに繋げられるからね。
「ふむー? そーですかねー? 3体のレッドアイズが揃ったのでしたらー、そのまま攻撃したほーが強そーなのですけどー」
それを言われるとなにも言い返せないな……。ちなみに3の効果には欠点もあって、これ以外の効果ではエクシーズ素材を消費できない都合上、墓地になんらかのレッドアイズ通常モンスターがすでにいないと蘇生効果の発動自体ができない。しかしレベル7のモンスター2体でエクシーズ召喚しつつ、レッドアイズの通常モンスターが墓地にいる状況がどれだけ発生するだろうか、という問題があるんだ。
「なるほどー。《真紅眼の黒竜》を墓地に何体も送らないと使いにくいのですねー」
あるいはデュアルのレッドアイズを使ってあげるかだね。この点、デッキ内でも融合素材の条件を満たせる《真紅眼の凶星竜−メテオ・ドラゴン》には利点があると言える。まあ、墓地に《真紅眼の凶星竜−メテオ・ドラゴン》がいたとしても、実際に蘇生するのはエクシーズ素材だった《真紅眼の黒竜》になるんだろうけど……。
「ふむー。【レッドアイズ】デッキは面白そーですねー。効果ダメージが大きいのは強そーなのですよー」
きみはとにかく数値が大きくなると喜ぶタイプのようだね。さて、今日はここまでにしておいて、レッドアイズのサポートカードについては明日に回そうか。また明日の機会に。
「また明日の機会にー!」
author:海水晶, category:ピンポイントレッスン, 13:27
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